豆富小僧
日本初の長編3Dアニメーション映画が謳い文句の「豆富小僧」の話。
子供向け作品なので物語には触れません。愛と感動のお約束な王道話なので。
深キョンの声は如何なものか、と強く思うんですが、まぁそれも触れません。
この映画は3D映画ですがその点にも触れません。別に3Dである必然性は感じられませんでした、とだけ言っときましょうか。
じゃ何を語るのか。
その映像表現について、シロウトによるミーハーな感想を述べます。
ガリバー旅行記
「ガリヴァー旅行記」と言えば、リリパット(小人国)とブロブディンナグ(大人国)の二カ国で繰り広げられる冒険活劇という印象があろうかと思います。実際、世間に多く流布しているのはそんな子ども向けの本ばかりです。
が、ジョナサン・スウィフトが18世紀に発表した「ガリヴァー旅行記」は、全編に渡ってかなり強い毒気を含んだ物語なんですよね本来は。特に最後のフウイヌムは非道い。まーブラック・ユーモアってゆーんですかねー。ユーモアって感じじゃなくて、けっこう陰惨な話だったりするんですが。
それに「ガリヴァー旅行記」は、リリパット、ブロブディンナグだけではなく、その他にラピュータとフウイヌムという国を訪れる4編構成になっています。
なお、第3話はラピュータだけでなく数カ国の渡航記ですが、その中には日本への渡航も記されており、近年の研究(というか、こじつけ)では、横須賀市の観音崎(原作では「ザモスキ」という地名)に上陸した、とされています。ちなみに「ゴジラ」第1作目でゴジラが本土上陸したのも観音崎です豆知識。
カラフル
何気にネタバレしてるっぽいんで、まだ観てない人は読まない方が無難です。
ラスト、主人公が気づいた自らの罪の内容ですが、ちょっと気づき方が唐突じゃあないですかねぇ。
なんじゃそりゃー!! って心の中で絶叫しましたよ。
借りぐらしのアリエッティ
「借り暮らし」だって? おいおいおいバカ言っちゃいけない。「盗り暮らし」だろ、この泥棒がっ!
ミルクと引き替えに家事を手伝ってくれるブラウニーさんの爪の垢でも煎じて飲むべき。
他のどっかが作った映画ならそんな無粋なことは言いません。
子どもに強い影響力を持つジブリ映画が、窃盗を正当化しかねん表現を使うのは如何なものか。
もっとも「借り暮らし」という言葉は原作小説にあるもののようなので、ジブリを非難するのは言いがかりってもんか。