『遠州・不昧の美意識』
2013年3月23日(土)、根津美術館で標記展覧会を観ました。会期は2013年2月23日(土)~4月7日(日)。
小堀遠州といえば、オネエ言葉で前髪立ちの小姓という印象が真っ先に思い浮かんでしまう私です。ちくしょう「へうげもの」め!
それはさておき。
江戸時代初期の大名茶人・小堀遠州。
そのおよそ150年後に現れる、小堀遠州を高く評価した江戸時代後期の松江藩主・松平不昧。
このふたりにゆかりの茶道具を通して、遠州の美意識「綺麗さび」に触れるというのが、この展覧会だそうです。
『琳派から日本画へ』
2013年3月23日(土)、山種美術館で標記展覧会を観ました。会期は2013年2月9日(土)~3月31日(日)。
本展を訪れた目的は、琳派に心酔しているからでは決してなく、加山又造「千羽鶴」を観たいがためだったのです。
てゆーか琳派ってよく分らんす。
1500~1600年代の本阿弥光悦と俵屋宗達が始めた装飾性やデザイン性があって、1600~1700年代の尾形光琳がそれに強い影響を受けた。そして1700~1800年代の酒井抱一や鈴木其一が尾形光琳の作風に影響されたという流れだそうじゃないですか。
それぞれの間に100年程度の断絶があるのに、それでも琳派というひとつの潮流である、って部分になんかピンと来ないわけです個人的に。
それはともかく「千羽鶴」。グラフィックデザインとしての美しさは本当に素晴らしいですよねぇ。
『竹内栖鳳 ―京都画壇の画家たち―』
いつだったでしょう。「班猫」という題名の絵があると知ったのは。
何! ハンミョウ?! あの美しい鞘翅目の昆虫を描いた絵があるのか!
あの獰猛な昆虫のどのような姿態をとらえているのだろう、あの青や赤に輝く鞘翅がどのように彩色されているんだろう、ぜひ観てみたいなぁ。
などと、この大空に妄想の翼広げ飛んで行ってしまった、かつての私です(ハンミョウの漢字表記は「斑猫」だということをすっかり失念していたのが敗因)。
実はその絵、「はんみょう」ではなく「はんびょう」と読み、猫を描いたものだということを知って、おおいに意気消沈してしまったわけですが、それは早とちり。ずいぶん味わい深い素敵な日本画なのでした。
その「班猫」の現物が展示されていたのが2012年9月29日(土)~11月25日(日)の会期でおこなわれていた標記展覧会。会場は山種美術館。
終了間際の2012年11月24日(土)に滑り込みで観てきました。
ところで「班」という文字には「斑」の意味もあるんですかね。ぶち猫を描いた絵ということなら「斑猫」という表記になると思うんですが。
『中世人の花会と茶会』
根津美術館では、2012年6月2日(土)~7月16日(月)の会期で、収蔵品を核とした標記展覧会が開催されています。2012年7月4日(水)、『大エルミタージュ美術館展』に続いて、この展覧会も観てきました。
本展に赴いたは目的は「曜変天目茶碗」ただそれのみ。
曜変天目というと世界に数点しか存在しない貴重な品。
それらは中国宋の時代に作られたが、全部、日本に渡来しているという。
その深い瑠璃色の金属光沢。表面に散在する丸い文様。全体を覆う油膜のように七色に輝く構造色。
実に美しく妖しく魅惑的な茶碗です。
関東では、世田谷にある静嘉堂文庫美術館が所蔵していて、年に1回程度展示さますね。
機会がなく私はまだ観たことありませんが2013年1月22日(火)~3月24日(日)に展示されるそうだから絶対観に行かないとな。
その曜変天目を根津美術館も所蔵しており、本展で公開されるという情報を得て、行ってきた次第。
『福田平八郎と日本画モダン』
2012年6月23日(土)は、山種美術館で標記展覧会を観てきました。
わたくし日本画あまり興味がないので、あまり積極的に観てこなかったし、知識もおおいに不足しているわけです。
なので本展覧会は当初観るつもりなかったんですが、先般放送されたEテレの「日曜美術館」でやたら「漣」がフィーチャーリングされているのを見て、大いに興味がそそられました。で、当の「漣」は会期中ずっと展示されているのではなく、前期のみだとということなので、前期終了の前日に滑り込みで観てきた次第。会期自体は2012年5月26日(土)~7月22日(日)。