『イメージの力 ―国立民族学博物館コレクションにさぐる』

3月 12, 2014 by · Leave a Comment
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『イメージの力 ―国立民族学博物館コレクションにさぐる』

『イメージの力 ―国立民族学博物館コレクションにさぐる』

2014年3月8日(土)、国立新美術館で標記展覧会を観ました。

「みんぱく」の愛称で知られる国立民族学博物館の収蔵品であるところの民族学的あるいは民俗学的資料の数々を、大阪に行かずとも六本木で観ることができるという。しかもその展示物が妖怪クラスタ的には見逃せないものであるらしいという。
そんなわけで、私としては割と会期早い時期に行ってきた次第。

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『ファインバーグ・コレクション展 ―江戸絵画の奇跡―』(2)

7月 9, 2013 by · Leave a Comment
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2013年7月5日(金)、江戸東京博物館で観た標記展覧会で展示されていた絵のうち、特に心に残った作品6点について述べています。
前回は5点について述べました。本稿では最後の1点、曾我蕭白「宇治川合戦図屏風」について徒然なるままに。この展覧会のキービジュアルになっている絵ですね。

曾我蕭白というと、筆致や色遣いなどその画風がこってりとくどくて、でも、そこに痺れる憧れる絵師ですが、この作品については、もっぱら描き方ではなく描かれた画題について述べたい。

平家物語の一節「宇治川の先陣争い」には、源氏方の武将、梶原景季と佐々木高綱が一番乗りの功名を競ったとあります。そのとき景季は「磨墨するすみ」、高綱は「池月いけづき」(「いけづき」を当てる漢字については後述も参照)と名づけられた馬に乗っていました。
ここで描かれているのはこの先陣争いの場面です。
向かって左側の赤い武者と黒い馬が景季と磨墨、右側の緑の武者と灰褐色の馬が高綱と池月です。

磨墨に騎乗する梶原景季(左)と池月に騎乗する佐々木高綱(右)

磨墨に騎乗する梶原景季(左)と池月に騎乗する佐々木高綱(右)

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『国宝 大神社展』

5月 6, 2013 by · Leave a Comment
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『国宝 大神社展』

『国宝 大神社展』

2013年4月28日(日)、トーハク平成館で標記展覧会を観ました。
調度、衣服、掛軸、木像、武具、等々など。日本各地の神社から集められた、とてつもない数の社宝により、日本神道の歴史を概観することができる展覧会で、会期は2013年4月9日(火) ~2013年6月2日(日)、うち前期が4月9日(火)~5月6日(月)、後期が5月8日(水)~6月2日(日)の2期構成です。

数あるアイテムのうち、個人的にぜひとも見てみたいと思っていたのは、広島は嚴島神社の「平家納経」と奈良は石上神宮の「七支刀」。
七支刀は前期のみ展示ということだったので、早めに観に行った次第(後に5月12日(日)まで延長)。

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『メトロポリタン美術館展』

1月 7, 2013 by · Leave a Comment
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『メトロポリタン美術館展』

『メトロポリタン美術館展』

2012年12月29日(土)は東京都美術館で標記展覧会を滑り込みで観てきました。会期は2012年10月6日(土)~ 2013年1月4日(金)。

美術館のというよりはむしろ、博物館の展覧会といった趣でしたなぁ。
絵画や写真、工芸と同じくらいのボリュームで古代遺物系の展示物が並んでいるその空間は、悪いということではありませんが、何か奇妙な違和感を醸し出していたように思えました。
まぁアメリカは歴史コンプレックスがありますからねぇ。
と、言いつつも、本展で興味を惹かれたのは、絵画群よりも古代遺物群なんですけどね。

以下、心に残った展示物について徒然なるままに。

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『出雲 聖地の至宝』

11月 18, 2012 by · Leave a Comment
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『出雲 聖地の至宝』

『出雲 聖地の至宝』

中国の至宝を堪能した後は、日本の至宝を堪能する。

というわけで引き続き、トーハクの本館で開催されている標記展覧会を観ました。会期は2012年10月10日(水)~2012年11月25日(日)。

本展は、古事記や風土記、神像などといった神話的側面と、出雲各地で出土した銅鐸や銅剣、戈などの文物による史実的側面の二つから出雲を観る、という構成になっています。

今回の目玉は、出雲の地から初めて外地に出たという宇豆柱でしょうかねぇ、やはり。
しかし個人的には、出雲神社社殿の本来の姿を再現した1/10スケールの模型に惹かれました。長く高い階段の先にある社。その高さは48メートルと推定されているとか。この巨大な社殿は御霊信仰の現れですよね。

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