『種村季弘の眼 迷宮の美術家たち』
2014年9月12日(金)、板橋区立美術館で標記展覧会を観ました。
本展覧会は、澁澤龍彦と並んで、錬金術、魔術、吸血鬼、エロティシズム、アナクロニズム、ペテン師等、西洋文明の異端や暗黒面を日本に紹介した文学者・種村季弘の、直筆原稿や著書といった著述活動にかかわるアイテムや、彼が愛した美術作品を堪能できるものです。
澁澤龍彦と種村季弘。いずれも河出文庫にその著作が多く収録されています(ただし種村著作は多くが品切・重版未定)。
しかし、私、澁澤龍彦は文庫オリジナル編集もの以外はたいてい読みましたが、種村季弘は全然読んだことなくって、本展でその謦咳に触れる機会をいただいた次第。
『牧野邦夫 ―写実の精髄』
2013年5月26日(日)、練馬区立美術館で標記展覧会を観ました。
会期は平成25年4月14日(日)~6月2日(日)なので、かなり滑り込みなタイミング。そのせいなのか、えらく混んでました。しかし、こういうどちらかというと病的な感じの絵の展覧会がこんなに混むとはなぁ。
一昔前ならこういう絵は忌避されていたように思うんですよね。ごく一部の好事家だけが話題にしたような。
ここ数年、毎夏、博物館や美術館という場で妖怪の展示がコンスタントに開催されていることなども考え合わせると、やはり時代はこういう「幻想」を求めているんだなぁ、ということをヒシヒシと感じた次第。
『船田玉樹展』
2012年7月15日(日)~9月9日(日)の会期でおこなわれている標記展覧会を観に、2012年9月6日(木)に練馬区立美術館へ滑りこんできました。
今までほとんど触れてこなかったので日本画がよく分らない。なので、これから日本画に触れる機会を増やそうと思っている次第。
そんなわけで作品に対しての見る目がないながらも、自分の気に入った作品について若干述べてみたいと思います。
『福沢一郎絵画研究所 展』
2010年12月23日(金・祝)は板橋区立美術館で標記展覧会を観てきました。
会期は2010年11月20日(土)~2011年1月10日(月・祝)。
板橋区立美術館は良いですよね。収蔵方針と企画展はいつも楽しみです。
公式サイトの説明によると板橋区立美術館の収蔵方針は以下の三つから成り立っているそうです。
- 江戸狩野派を中心とした江戸時代の古美術(近世絵画)
- 大正から昭和前期までの前衛美術作品(近・現代洋画)
- 池袋アトリエ村や区内ゆかりの作家などの作品(近・現代洋画)
そして展示活動としては、上記収蔵方針1に対応する「江戸文化シリーズ」や、収蔵方針2および3に対応する「20世紀検証シリーズ」などが、板橋区立美術館単独の企画展として展開しています。
浮世絵に興味があって、シュルレアリスム好きな私としては、他では見られないオンリーワンな企画展には実に辛抱堪らんわけです。
それ以外に巡回企画展として「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」も催されており、これまたなかなか魅力的なシリーズですよ。
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『諸国畸人伝』
2010年10月9日(土)は、板橋区立美術館に行ってきました。2010年9月4日(土)~10月11日(月)の会期でおこなわれている標記展覧会を見に。
この美術館は、個人的にツボな面白い企画を打ち出してくるんで楽しみにしているんですが(遠いのが難点、近場だったら全部の企画展に行きたいくらい好き)、今回もまたステキな時間を楽しませていただきました。