『だまし絵Ⅱ ―進化するだまし絵―』
2014年9月19日(金)、Bunkamura ザ・ミュージアムで標記展覧会を観ました。会期は2014年8月9日(土)~10月5日(日)。
正直、アルチンボルド《司書》の豪華一点主義な展覧会だとばかり思っていましたが、なかなかどうして、よい意味で意表を突かれました。
『種村季弘の眼 迷宮の美術家たち』
2014年9月12日(金)、板橋区立美術館で標記展覧会を観ました。
本展覧会は、澁澤龍彦と並んで、錬金術、魔術、吸血鬼、エロティシズム、アナクロニズム、ペテン師等、西洋文明の異端や暗黒面を日本に紹介した文学者・種村季弘の、直筆原稿や著書といった著述活動にかかわるアイテムや、彼が愛した美術作品を堪能できるものです。
澁澤龍彦と種村季弘。いずれも河出文庫にその著作が多く収録されています(ただし種村著作は多くが品切・重版未定)。
しかし、私、澁澤龍彦は文庫オリジナル編集もの以外はたいてい読みましたが、種村季弘は全然読んだことなくって、本展でその謦咳に触れる機会をいただいた次第。
『イメージの力 ―国立民族学博物館コレクションにさぐる』
2014年3月8日(土)、国立新美術館で標記展覧会を観ました。
「みんぱく」の愛称で知られる国立民族学博物館の収蔵品であるところの民族学的あるいは民俗学的資料の数々を、大阪に行かずとも六本木で観ることができるという。しかもその展示物が妖怪クラスタ的には見逃せないものであるらしいという。
そんなわけで、私としては割と会期早い時期に行ってきた次第。
『マテリアライジング展』
『夏目漱石の美術世界展』を観たあとは、そのまま東京藝術大学大学美術館陳列館に移動し、標記展覧会を観賞。会期は2013年6月8日(土)~23日(日)でした。
「アルゴリズミック」や「ジェネラティブ」といったキーワードで代表されるシステマティックな表現についての展示ということで、観る前はワクワクしてたんですよね。でも公式サイトなどを観ていると、なんか思ってたんと違う臭がプンプン漂っていて不安でもありました。
で、実際観てみて、ガッカリ側に心が大きく振れました。もうちょっとコンピュータ・プログラミング的な展示があるのかなぁ、と思っていたんです。でもそうではなくてコンピュータや3Dプリンターなどを使って産出された物体の展示ばかりでした。
そんな中、心に強く残ったのは土岐謙次という人の「七宝紋胎乾漆透器」(出展作家紹介)。これは美しい。他の展示からは「美」は一切感じられませんでしたねぇ。後述の2件を除いて。
『ウルトラマン・アート!』
今年の夏は特撮が熱い!
そんなわけで2012年8月24日(金)は、2012年夏の特撮祭り第1弾として、埼玉県立近代美術館で2012年7月7日(土)~9月2日(日)の会期でおこわなれている標記展覧会を観てきました。
今夏はどういう縁なのか首都圏の3つの美術館で特撮関連の展覧会がまとまって開催されています。
他の2つは、東京都現代美術館で開催されている『特撮博物館』(会期:2012年7月10日~10月8日)と、弥生美術館で開催されている『奇っ怪紳士!怪獣博士! 大伴昌司の大図解 展』(会期:2012年7月6日~9月30日)。
前者が日本特撮通史的な展示、後者は氏の少年雑誌における活躍関連の展示らしいです。
そして本展は、円谷プロによる特撮TVドラマ「ウルトラマン」「ウルトラセブン」の2作品に絞ったもので、怪獣・宇宙人のデザイン画や、実際に撮影に使われた着ぐるみや小道具などが展示されていました。