『松尾高弘 インタラクティブアート展』

2011 / 06 / 10 by
Filed under: 展覧会日記 
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『松尾高弘 インタラクティブアート展』

『松尾高弘 インタラクティブアート展』

2011年6月9日(木)は所用で東京方面に出かけました。用事が午前中で済んだので、午後は新橋エリアの細かい展覧会を複数見てきましたが、そのうちのいくつかの感想なぞ。

まずはポーラミュージアムアネックス、2011年6月5日(日)~7月10日(日) の会期でおこなわれている標記展覧会について。

電子機器によるインタラクティブなインスタレーションが展示されています。
体験型作品は展示にスペースをとりますんで、本展覧会ではふたつの作品に絞られていました。

告知に使われている、それらふたつの展示物の写真はキレイなんですけどねぇ……
肝心の中身はと言うと、ちょっとねぇ……

入口側にあるのが「White Rain」という作品。

天井から細長いアクリル棒がたくさん吊り下がっています。
2/3 程度の本数のアクリル棒内には端から端まで LED が埋め込まれており、それ以外はただのアクリル棒とのこと。
そして、まるで雨が降る軌跡のように、上から下に向って LED が順番に点灯しています。
人がその棒の森の中に入ると、雨脚が激しくなるといった感じに LEDの光り方が変わります。人がその棒の群れから出ると、雨脚が弱まる、といった趣向。

そのインタラクションは、全部のアクリル棒が反応するのではなく、人が入った近辺の LED のみが反応する作りらしい。
でもアクリル棒の森の中に入ると、光が明る過ぎるのか、ただのアクリル棒がその光を反射して、すべてのアクリル棒が反応しているように感じられるんですよねー。
自分がアクリル棒の森に入るんではなく、他人が入っている様を外から見れば、なんとか識別できるかなぁって感じ。

スポット的なインタラクションらしいけど、そのように感じられないってのは、作り込みが甘いってことなんじゃないんですかねぇ。意図を誤解していたら申し訳ないですが。

その奥にはもうひとつの作品「Aquatic Colors」があります。これは以前、六本木ミッドタウンで展示されてたのを見ました。

常時プロジェクターからスクリーンに向かってミズクラゲが泳いでいる映像が投影されているっぽいんですが、通常はその映像がスクリーン上には表示されていません。
人がスクリーンに近づくと、スクリーン上に映像がぼんやりと現われてきます。人がスクリーンから離れると、映像は徐々に消えていきます。
ただそれだけ。
映像のフェードオン・フェードオフをもって、インタラクティブ・インスタレーションを標榜する大胆不敵っぷりにシビれる。

メディアアートっていうと、個人的にはどうしても期待値が騰がってしまうけど、もっと期待しないで臨むべきなのかもなぁ。



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