『ねこ・猫・ネコ』

4月 25, 2014 by · Leave a Comment
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『ねこ・猫・ネコ』

『ねこ・猫・ネコ』

2014年4月24日(木)、渋谷区松濤美術館で標記展覧会を観ました。
会期は2014年4月5日(土)~5月18日(日)。

美術として表現された猫にまみれて、猫の愛くるしさに身悶えしよう! というコンセプトの展覧会だと思うんですが、ならば、これは外せない、という作品が三つあると思うんですよ。

まず、歌川国芳の猫を扱った絵画群。
図録にはこうありました。
国芳をテーマとした展覧会は近年頻繁に開かれており、国芳の猫ものも目にする機会が多いため、あえて外したのである、と。
そういったキュレーション哲学であるならば、納得しました。

次に、竹内栖鳳《班猫》。
これは重要文化財であるため、1年間に展示できる日数が限られている、ということなので、まぁ仕方ないかなぁ、とは思います。

しかし三つめは譲れない。
なぜこれを招かないのか、猫に癒されるならコレを見ずに何を見るのか、という作品が欠けています。

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『空想動物の世界展』

11月 5, 2012 by · Leave a Comment
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『空想動物の世界展』

『空想動物の世界展』


2012年11月3日(土)、池袋サンシャインシティにある古代オリエント博物館標記展覧会を観ました。会期は2012年9月15日(土)~11月11日(日)。

本展は、この古代オリエント博物館と滋賀県にある MIHO MUSEUM の共同主催とのこと。そう言や、MIHO MUSEUM でそんなタイトルの展覧会がやってたっけかなぁ。調べたら2012年7月7日(土)~8月19日(日)の会期で開催されてました。

MIHO MUSEUM と言えば、現在は『土偶・コスモス』(会期:2012年9月1日~12月9日)という展覧会を開催してることからも察せられるとおり古代遺物系美術館。
そして、古代オリエント博物館はその名のとおり、メソポタミア(バビロニアやシュメールなど)といった西アジア古代文明の遺物を中心に扱う博物館。
この強力なタッグによる展覧会ともなれば、古代史萌えとしてはかなり気になるところですが、さらに空想動物を核にした古代神話についての展覧会ときては、町の神話好きとしても外せないわけです。

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『ドビュッシー 、音楽と美術』

9月 22, 2012 by · Leave a Comment
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『ドビュッシー 、音楽と美術』

『ドビュッシー 、音楽と美術』

2012年9月15日東京エリアぐるり美術館巡りの旅その4。

三井記念美術館で仏像を堪能したわけです。この日はそこで終わるつもりだったんですが、中途半端に時間があまってしまい、ならいっそ4大美術館全部回るかぁ、と思い直してブリヂストン美術館まで戻りました。
ここでは2012年7月14日(土)~10月14日(日)の会期で標記展覧会が開催されています。

観るつもりなかったんで全くノーマークだったこの展覧会。でもシニャックの作品が展示されるという情報を得て、だったら観ておいてもいいかなぁ、程度でした。
もっともそのシニャック作品というのはブリ美収蔵品だとか。ということはブリ美の次回展覧会『気ままにアートめぐり─印象派、エコール・ド・パリと20世紀美術』が収蔵品展だから、それでも展示されるんじゃないかしら、だったらやっぱり観なくてもいいかなぁ、と迷いつつ会場入りした次第。

私の認識が間違っていました。申し訳ございません。

絵画ではルノワール、ドガ、ルドン、マネ、モネ、ゴーギャン。彫刻ではロダンとその弟子にして愛人のカミーユ・クローデル。そしてガラス工芸のガレ。さらにジャポニスムの側面から北斎や広重の浮世絵などもあって、かなりスゴイ。個人的にはモーリス・ドニの充実っぷりに目を惹かれました。

フランスのオルセー美術館とオランジェリー美術館、そして日本のブリヂストン美術館。本展はこの3つの美術館合同の企画とのことで、すばらしい印象派作品が綺羅星の如く並んでいました。

しかし、嬉しい誤算半分、嬉しくない誤算も半分。非常にアンビバレンツな想いに悩まされる展覧会だったことをここに告白します。

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『琵琶湖をめぐる近江路の神と仏』

9月 21, 2012 by · Leave a Comment
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『琵琶湖をめぐる近江路の神と仏』

『琵琶湖をめぐる近江路の神と仏』

2012年9月15日東京エリアぐるり美術館巡りの旅その3。

LIXIL ギャラリーで美しいモノクロ陶器を堪能した後は、このエリアに存在する4大美術館のふたつめ三井記念美術館で開催されている標記展覧会を観ました。会期は2012年9月8日(土)~11月25日(日)と、まだ始まって間もない展覧会。

この展覧会、美術館サイトにおいて来年度のスケジュールとしてタイトルだけが出たときから楽しみにしていたんですよねー。しかし展覧会の内容が掲示された段階で大いに盛り下がり、出品目録のPDFでとどめを刺されたのです。

はっきり言って看板に偽りあり。
これなら2アイテムの展示を取りやめて、タイトルを『琵琶湖をめぐる近江路の仏たち』とでもするべきだと思う。

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『ベルリン国立美術館展』

9月 1, 2012 by · Leave a Comment
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『ベルリン国立美術館展』

『ベルリン国立美術館展』

2012年8月24日(金)の美術館巡り、その終着駅は上野。
国立西洋美術館で2012年6月13日(水)~9月17日(月)の会期で開催されている標記展覧会です。
首都圏の美術館の中には金曜日は夜遅くまで開いているのがありますが、国西美も20時まで開館しています(入館は19時30分まで)。
遅い時間に行けば、少しは空いているだろうと狙って、17時30分くらいに行ったんですが、その目論見は半分くらいしか当たらなかったもよう。それなりに混んでいました。でも最も人だかりがしていた「真珠の首飾りの少女」ですら、5分も待てば先頭に行けたから、充分空いているって言って良いんでしょうかね。

以前、『大エルミタージュ美術館展』のときにも表明しましたが、ひとつの美術館の収蔵品で美術史を通覧するというのは、やはりムリが大きいと考えるので、本稿でも、印象に残った作品について徒然なるままに綴ります。
もっともベルリン国立美術館という名称の美術館が1館存在するのではなく、ベルリン近郊の複数の美術館や博物館の15館を総称した、ベルリン国立美術館群の展覧会らしいですが本展は。

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