『ポール・デルヴォー展 夢をめぐる旅』
![『ポール・デルヴォー展 夢をめぐる旅』](http://aquioux.net/blog/wp-content/uploads/20130320-01-001.jpg)
『ポール・デルヴォー展 夢をめぐる旅』
2013年3月20日(水)、埼玉県立近代美術館で標記展覧会を観ました。
会期は2013年1月22日(火)~3月24日(日)。特別出品予定の「バルコニー」を待っていたら、滑り込みの鑑賞になってしまったという。しかも諸般の都合で結局は出品されず、図録に収録されている図版で我慢することとなった次第。
石造神殿、電車、線路、クレーン、裸婦、三日月、薄明などなど。デルヴォーが描く絵の数々は、まるで一連の夢の光景を観ているようで、実にステキ。
シュルレアリスムの分野でゆるぎない個性を確立した綺羅星であるデルヴォーも、そのスタイルを確立するまでには長い紆余曲折があったという。初期から晩年まで時系列に並べられた作品により、そんな画家の自分探しの経過をうかがい知る、なかなか興味深い展覧会です。
マンデルの涙
「数理科学美術館」という本で見て以来、いつかプログラムを組んでみたいものと思っていたのが、今回取り上げるフラクタルです。
「マンデルの涙」という名称は、その「数理科学美術館」に出ていたものですが、いろいろググってみたところ、英語でも Mandeldrop と呼ばれているようです。どんな形状のフラクタルかというとコレ↓
マンデルの涙 – wonderfl build flash online
『ルーベンス 栄光のアントワープ工房と原点のイタリア』
![『ルーベンス 栄光のアントワープ工房と原点のイタリア』](http://aquioux.net/blog/wp-content/uploads/20130309-02-001.jpg)
『ルーベンス 栄光のアントワープ工房と原点のイタリア』
Bunkamura ザ・ミュージアムで2013年3月9日(土)~4月21日(日)の会期で行われている標記展覧会を初日に観ました。意外と混んでおらず、スムースに鑑賞できました。
「パトラッシュ、ボクはとっても眠いんだ」
現代日本における働き盛り世代周辺の人々にとって、ルーベンスというとやはり「フランダースの犬」じゃあないでしょうか。
借家を追い出されたネロとパトラッシュは、寒さをしのぐため入り込んだアントワープ大聖堂で、たまたま緞帳が上がっていたため、常日頃は観覧料を払えず見ることが叶わなかったルーベンスの「キリスト昇架」と「キリスト降架」を見ることができ、そのまま天に召されました。
一方、我々はというと、本展覧会でネロが見た絵を観ることは叶いません。まぁ教会祭壇画ですからねー。日本で開催される展覧会で見られるわけないわな。とは言っても「キリスト降架」については版画バージョンの作品が展示されており、ネロの死の間際の心に思いを馳せることができます。
『曜変・油滴天目 茶道具名品展』
2013年3月9日(土)は静嘉堂文庫美術館で標記展覧会を観てきました。
三菱財閥の岩﨑彌之助・小彌太父子による茶道具コレクションが堪能できるすばらしい展覧会。大名物である茶入「付藻茄子」「松本茄子(紹鴎茄子)」をはじめとする茶入れや数々の碗が楽しめます。とりわけタイトルに挙げられている2つの碗は見惚れてしまいますよ。
Nova Fractal(2) ~Julia Type~
前回、いまいち得体の知れない Nova Fractal というものについて見てみました。
その漸化式は Newton Fractal の漸化式を基にしながら、z の初期値が複素座標値という変動値ではなく、1 + 0i という固定値を使う、マンデルブロ集合と同様な累積計算をおこなうものでした。
では本来の Newton Fractal 同様 z の初期値を複素座標値にし、また、c の値をジュリア集合同様ユーザによる恣意的な変動値として累積計算した場合、どのような形状を描くのか、というのが冒頭のものです。
本来なら複素数 c についてもスライダーで任意の値に変えられるようにするべきなんですが、スライダーは複素数 R で使っており、改造がけっこうたいへんになるので、ボタンでプリセット値を変更するだけにしました(手抜き)。