『東郷青児〈超現実派の散歩〉と収蔵品選』

12月 24, 2014 by · Leave a Comment
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『東郷青児〈超現実派の散歩〉と収蔵品選』

『東郷青児〈超現実派の散歩〉と収蔵品選』

2014年12月23日(火)、東郷青児記念・損保ジャパン日本興亜美術館で標記展覧会を観ました。
会期は2014年11月15日(土)~12月25日(木)ということで、滑りこみ的鑑賞。

こちらの美術館では最終室で、ゴッホ《ひまわり》、セザンス《りんごとナプキン》、ゴーギャン《アリスカンの並木路、アルル》の3点を始めとする所蔵品の数々を観ることができますが、その中で東郷青児作品の洗練された美がずっと気になっていました。
東郷青児作品をまとまった点数観たいなぁ、と常々思っておりまして、今回、標記タイトルの展覧会が開催されるということで、けっこう期待をしていたわけです。

ところがいざ蓋を開けてみれば、全70点中、東郷青児作品は36点とおよそ半分。個展レベルのものを夢見ていた私としては、ずいぶん肩すかしを食らった感があります。
ジョルジュ・ルオーの銅版画《悪の華》14枚組とか瞠目すべき作品は多々ありますが、東郷青児展覧会の心づもりだったもので。

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『ねこ・猫・ネコ』

4月 25, 2014 by · Leave a Comment
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『ねこ・猫・ネコ』

『ねこ・猫・ネコ』

2014年4月24日(木)、渋谷区松濤美術館で標記展覧会を観ました。
会期は2014年4月5日(土)~5月18日(日)。

美術として表現された猫にまみれて、猫の愛くるしさに身悶えしよう! というコンセプトの展覧会だと思うんですが、ならば、これは外せない、という作品が三つあると思うんですよ。

まず、歌川国芳の猫を扱った絵画群。
図録にはこうありました。
国芳をテーマとした展覧会は近年頻繁に開かれており、国芳の猫ものも目にする機会が多いため、あえて外したのである、と。
そういったキュレーション哲学であるならば、納得しました。

次に、竹内栖鳳《班猫》。
これは重要文化財であるため、1年間に展示できる日数が限られている、ということなので、まぁ仕方ないかなぁ、とは思います。

しかし三つめは譲れない。
なぜこれを招かないのか、猫に癒されるならコレを見ずに何を見るのか、という作品が欠けています。

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『アートが絵本と出会うとき』

1月 27, 2014 by · Leave a Comment
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『アートが絵本と出会うとき』

『アートが絵本と出会うとき』

2014年1月16日(木)、うらわ美術館で標記展覧会を観ました。会期は2013年11月16日(土)~2014年1月19日(日)ということで滑り込んできた次第。

本展覧会の趣旨に曰く。

先鋭的・前衛的・現代的な美術作品と子どもの絵本。このふたつは一見無関係で遠いものに思えます。しかし時代の先端で新しい表現を試み、開拓した美術家たちの中には、子どものための絵本を描き、そこでも実験精神を発揮した美術家がいました。

ということで、アバンギャルドな作風を特徴とする作家が手掛けた絵本やその原画を堪能してきたわけですが、個別に感じたことなんぞ。

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『牧野邦夫 ―写実の精髄』

5月 29, 2013 by · Leave a Comment
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『牧野邦夫 ―写実の精髄』

『牧野邦夫 ―写実の精髄』

2013年5月26日(日)、練馬区立美術館で標記展覧会を観ました。

会期は平成25年4月14日(日)~6月2日(日)なので、かなり滑り込みなタイミング。そのせいなのか、えらく混んでました。しかし、こういうどちらかというと病的な感じの絵の展覧会がこんなに混むとはなぁ。
一昔前ならこういう絵は忌避されていたように思うんですよね。ごく一部の好事家だけが話題にしたような。
ここ数年、毎夏、博物館や美術館という場で妖怪の展示がコンスタントに開催されていることなども考え合わせると、やはり時代はこういう「幻想」を求めているんだなぁ、ということをヒシヒシと感じた次第。

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『美術にぶるっ! 第2部 実験場1950s』

1月 13, 2013 by · Leave a Comment
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『美術にぶるっ! 第2部 実験場1950s』

『美術にぶるっ! 第2部 実験場1950s』

『美術にぶるっ!』という展覧会は、東京国立近代美術館開設60周年を記念して、東近美所蔵品によって編成された、建物の4階から1階まですべてを使った企画展と聞いていました。

しかし1階『第2部 実験場1950s』の第2章早々、鶴岡政彦「重い手」が展示されてて面食ったですよ。

えっ、「重い手」って東京都現代美術館所蔵だよね?

ラベルやリストを見ると、やっぱり都現美所蔵と書いてある。MOMAT じゃなくて MOT じゃん。
他の展示作品についてもリストを見ると、東近美所蔵品だけでなく、日本中のあちこちの美術館や個人から作品が集められているじゃあありませんか。
第1章で展示されていた写真群は、ストレート過ぎる反戦メッセージが好みでないから、作品もリストも見ずに、チラシすら取らずに通過したんで、この時点で初めて気づいたっす(後で戻ってチラシだけは入手しました)。

つまり、この『第2部 実験場1950s』は、東近美にとどまらず、あちらこちらから集められた作品によって、1950年代のアート・ムーブメントを概観するというものだったのですね。
だとすると、この『美術にぶるっ!』を構成する二部は、それぞれ別の展覧会と捉えるべきじゃあないですかね。
そう考えると、1階で企画展(第2部 実験場1950s)、4階から2階で常設展(第1部 MOMAT コレクションスペシャル)という、ふだんの東近美と同じスタイルだったわけだ。

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