『種村季弘の眼 迷宮の美術家たち』

9月 16, 2014 by · Leave a Comment
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『種村季弘の眼 迷宮の美術家たち』

『種村季弘の眼 迷宮の美術家たち』

2014年9月12日(金)、板橋区立美術館で標記展覧会を観ました。

本展覧会は、澁澤龍彦と並んで、錬金術、魔術、吸血鬼、エロティシズム、アナクロニズム、ペテン師等、西洋文明の異端や暗黒面を日本に紹介した文学者・種村季弘の、直筆原稿や著書といった著述活動にかかわるアイテムや、彼が愛した美術作品を堪能できるものです。

澁澤龍彦と種村季弘。いずれも河出文庫にその著作が多く収録されています(ただし種村著作は多くが品切・重版未定)。
しかし、私、澁澤龍彦は文庫オリジナル編集もの以外はたいてい読みましたが、種村季弘は全然読んだことなくって、本展でその謦咳に触れる機会をいただいた次第。

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『私は見た:フランシスコ・デ・ゴヤの版画における夢と現実』

7月 23, 2014 by · Leave a Comment
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『私は見た:フランシスコ・デ・ゴヤの版画における夢と現実』

『私は見た:フランシスコ・デ・ゴヤの版画における夢と現実』

2014年7月20日(日)、国立西洋美術館の版画素描展示室で標記展覧会を観ました。

国立西洋美術館の版画素描展示室というと、我々を魅了してやまないイケてる企画展ばかりのステキ空間ですよね。
今回話題にするスペインの巨匠ゴヤの版画展は、2014年7月8日(火)~9月15日(月)の会期で開催されています。

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『非日常からの呼び声 平野啓一郎が選ぶ西洋美術の名品』

5月 26, 2014 by · Leave a Comment
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『非日常からの呼び声 平野啓一郎が選ぶ西洋美術の名品』

『非日常からの呼び声 平野啓一郎が選ぶ西洋美術の名品』

2014年4月29日(火)、国立西洋美術館で標記展覧会を観ました。

本展は、地下2階の展示室が会場です。
国西美の企画展というと、ひとつの展覧会で、地下1階および2階を使っていることが多かったと思うんですが、今回、1階では『ジャック・カロ ―リアリズムと奇想の劇場』という別の企画展が開催されており、2014年4月8日(火)~6月15日(日)という同一会期でふたつの独立した企画展が開催されています。

本展は、芥川賞作家平野啓一郎がその審美眼で国西美の所蔵品から作品をセレクトする、という企画らしいですが、なぜか1点だけポーラ美術館の所蔵品が含まれています。他に国西美の所蔵品31点。併せて32点の作品が展示されています。
油彩画や水彩画といった絵画作品、銅版画や木版画といった版画作品、そしてロダンの銅像などから成っていますが、全体的に幻想味過多で、とても好ましい展覧会でした。もちろん図録は速攻で買いましたとも。

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『空想の建築 ―ピラネージから野又穫へ―』

5月 28, 2013 by · Leave a Comment
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『空想の建築 ―ピラネージから野又穫へ―』

『空想の建築 ―ピラネージから野又穫へ―』

2013年5月11日(土)、町田市立国際版画美術館で標記展覧会を観ました。会期は2013年4月13日(土)~6月16日(日)。

考古学的調査で得られた学術的情報に、描き手の想像力を加えて描かれた古代エジプト建築。
版画「牢獄」シリーズのピラネージが、かくあるべしと描いた理想都市としてのローマ。
あるいは、ルネサンスから近代、そして現代の、版画によって表現されたいろいろな建築物や都市。

版画のみならず、油彩画や立体表現までも加えた展示物により、現実には存在しない幻想的な建造物の世界で心を遊ばせる展覧会です。

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『オディロン・ルドン ―夢の起源』

5月 8, 2013 by · Leave a Comment
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オディロン・ルドン ―夢の起源

オディロン・ルドン ―夢の起源

2013年5月4日(土)、損保ジャパン東郷青児美術館で標記展覧会を観ました。

日本でのルドン人気はなかなかのもんですよね。
つい去年も三菱一号館美術館で個展が開催されたのは記憶に新しいことです。もうちょっと時間を遡れば bunkamura ザ・ミュージアムでも「ルドンの黒」というタイトルで2007年7月28日(土)~8月26日(日)の会期で個展が開催されたことが思い出されます。

また一昨年、上野で開催された二つの展覧会もすぐさま思い浮かぶ。

東京藝術大学大学美術館で2010年10月23日(土)~12月5日(日)の会期でおこなわれた「黙示録―デューラー/ルドン」と、同時期に国立西洋美術館で2010年9月18日(土)~11月28日(日)の会期でおこなわれた「19世紀フランス版画の闇と光 ―メリヨン、ブレダン、ブラックモン、ルドン」。

このようにルドンの展覧会は頻繁に開催されているわけですが、本展ではそれらのルドン展とは一線を画する重要な提示があります。

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