『東郷青児〈超現実派の散歩〉と収蔵品選』
2014年12月23日(火)、東郷青児記念・損保ジャパン日本興亜美術館で標記展覧会を観ました。
会期は2014年11月15日(土)~12月25日(木)ということで、滑りこみ的鑑賞。
こちらの美術館では最終室で、ゴッホ《ひまわり》、セザンス《りんごとナプキン》、ゴーギャン《アリスカンの並木路、アルル》の3点を始めとする所蔵品の数々を観ることができますが、その中で東郷青児作品の洗練された美がずっと気になっていました。
東郷青児作品をまとまった点数観たいなぁ、と常々思っておりまして、今回、標記タイトルの展覧会が開催されるということで、けっこう期待をしていたわけです。
ところがいざ蓋を開けてみれば、全70点中、東郷青児作品は36点とおよそ半分。個展レベルのものを夢見ていた私としては、ずいぶん肩すかしを食らった感があります。
ジョルジュ・ルオーの銅版画《悪の華》14枚組とか瞠目すべき作品は多々ありますが、東郷青児展覧会の心づもりだったもので。
『絵画の在りか』
2014年8月12日(火)、東京オペラシティアートギャラリーで標記展覧会を観ました。
ラスコーやアルタミラの洞窟からも窺えるように、絵画は、それこそ人類発生とともに生れたのではないかと思われるくらい古くから存在するものです。そして、太古から現代まで長きに渡って、画題や技法など、多種多様なあり方をみせてきました。
この展覧会は、2000年以降に活躍する24名の作家の、合計110点あまりの作品を集め、現代絵画の最新の動向の紹介、および今日の絵画表現が持つ意味や本質を探るものとのことです。
『オディロン・ルドン ―夢の起源』
2013年5月4日(土)、損保ジャパン東郷青児美術館で標記展覧会を観ました。
日本でのルドン人気はなかなかのもんですよね。
つい去年も三菱一号館美術館で個展が開催されたのは記憶に新しいことです。もうちょっと時間を遡れば bunkamura ザ・ミュージアムでも「ルドンの黒」というタイトルで2007年7月28日(土)~8月26日(日)の会期で個展が開催されたことが思い出されます。
また一昨年、上野で開催された二つの展覧会もすぐさま思い浮かぶ。
東京藝術大学大学美術館で2010年10月23日(土)~12月5日(日)の会期でおこなわれた「黙示録―デューラー/ルドン」と、同時期に国立西洋美術館で2010年9月18日(土)~11月28日(日)の会期でおこなわれた「19世紀フランス版画の闇と光 ―メリヨン、ブレダン、ブラックモン、ルドン」。
このようにルドンの展覧会は頻繁に開催されているわけですが、本展ではそれらのルドン展とは一線を画する重要な提示があります。
『ジェームズ・アンソール展』
2012年11月3日(土)、新宿の損保ジャパン東郷青児美術館で標記展覧会を見てきました。本展はベルギーのアントワープ王立美術館が所有するアンソール・コレクションがベースになっているもので会期は2012年9月8日(土)~11月11日(日)とのこと。
アントワープ王立美術館と言えば、2年前に初台の東京オペラシティアートギャラリーで『アントワープ王立美術館展』が開催されました。
あれは確か、改修工事に伴う美術館の閉鎖を機にした収蔵品による出稼ぎ展覧会でしたね。上野の東京都美術館の『マウリッツハイス美術館展』と同じですな。この展覧会もコレクション大放出な出稼ぎ展覧会のひとつなんでしょうか。
ジェームズ・アンソールと言えば、色合いは明るいけれど、そのモチーフが髑髏やら仮面やらといった、観ていて何とも暗欝で不吉な印象を抱かされる絵を描き続けた、とても心ときめく画家です。
『空想動物の世界展』
2012年11月3日(土)、池袋サンシャインシティにある古代オリエント博物館で標記展覧会を観ました。会期は2012年9月15日(土)~11月11日(日)。
本展は、この古代オリエント博物館と滋賀県にある MIHO MUSEUM の共同主催とのこと。そう言や、MIHO MUSEUM でそんなタイトルの展覧会がやってたっけかなぁ。調べたら2012年7月7日(土)~8月19日(日)の会期で開催されてました。
MIHO MUSEUM と言えば、現在は『土偶・コスモス』(会期:2012年9月1日~12月9日)という展覧会を開催してることからも察せられるとおり古代遺物系美術館。
そして、古代オリエント博物館はその名のとおり、メソポタミア(バビロニアやシュメールなど)といった西アジア古代文明の遺物を中心に扱う博物館。
この強力なタッグによる展覧会ともなれば、古代史萌えとしてはかなり気になるところですが、さらに空想動物を核にした古代神話についての展覧会ときては、町の神話好きとしても外せないわけです。