『生誕100年「人間・岡本太郎」展(前期)』

2011 / 06 / 13 by
Filed under: 展覧会日記 
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川崎市岡本太郎美術館

川崎市岡本太郎美術館

今年は岡本太郎先生の生誕100年に当たる年であり、それを記念して展覧会が企画されているのは皆さんご案内のとおり。TARO100祭なんていうサイトもできてます。

先だっては国立近代美術館でおこなわれた『生誕100年 岡本太郎展』という展覧会を見ましたが、2011年6月12日(日)は川崎の生田緑地にある川崎市岡本太郎美術館で標記展覧会を見てきました。
本展覧会は前期と後期に分れており、前期は岡本太郎と実際に会い、活動をともにした人たちを、後期は岡本太郎の影響を受け、岡本太郎の精神を継承する人たちを中心とした展示がなされるとのこと。見たのは前期分で会期は2011年4月16日(土)~7月3日(日)です。

標記展覧会のページを見たところ、パイラ人の何らかの展示がある、ということで期待していました(中段写真の中央)。
現場ではバルーン製の巨大なパイラ人が、企画展コーナーの真ん中にドドーンと浮かんでおり、なかなかの迫力(標記展覧会ページのヘッダ写真)。
浮いてる浮いてる浮いてますよ。映画のみたいに人が入って立ってませんよ。やっぱパイラ人はこうじゃないとねー。
ところで会場で配布されていた展示物リストを見るとこのパイラ人、製作年は2011年。今年作ったばかりなんか。うーん、ちょっと騙された感あり。

『生誕100年「人間・岡本太郎」展(前期)』

『生誕100年「人間・岡本太郎」展(前期)』

生前、岡本太郎は、あなたは画家なのに彫刻もやれば写真も撮る、一体職業は何なんですか、と聞かれたときに、職業なんてない、あえて言うなら人間だ、ということを言っていたとか。
本展覧会では、そういった「人間・岡本太郎」を多面的に捉えるため、芸術家としてのタロー、建築家としてのタロー、写真家としてのタロー、岡本家の人々といったテーマで、岡本太郎の人となりを知る資料や、太郎以外の作家の作品などが展示されています。

この美術館のルートは常設展を通らないと企画展が見られないようになっていますが、ぶっちゃけ私にとっては、企画展よりも常設展の方が魅力的です。
というもの、常設展では岡本太郎の作品を見ることができ、企画展ではそうではないから。
企画展が常にそういうコンセプトなのか、今回がたまたまそういうコンセプトになっただけなのかは分りませんが、アーティスト本人よりも作品自体に興味がある人間としては、企画展はちょっと肩透かしの感が否めない、というのが個人的な感想です。
岡本太郎がどのような成長の仕方をしたのか、どのような哲学を持っていたのか、といったことを知るには良い展示だとは思いますが。

岡本太郎先生の作品は、その独創性と魅力が強いので、やっぱタロー先生の作品をじっくり鑑賞したいっす。やっぱいっぺん青山の岡本太郎記念館に行かにゃイカンなぁ。

ところで「母の塔」じっくり見てきました。白い丸みを帯びた塔から人が涌いているところが、エヴァのリリスを思い起こさせて、若干ユング的な意味で不気味さも感じますが、それがまた好い。塔の表面を覆ったタイルがボロノイ的な分割をしていてキレイです。

母の塔(全体像)

母の塔(全体像)

母の塔(頭頂部)

母の塔(頭頂部)

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