『ユベール・ロベール-時間の庭』

2012 / 03 / 22 by
Filed under: 展覧会日記 
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『ユベール・ロベール-時間の庭』

『ユベール・ロベール-時間の庭』

トーハクで日本の美を堪能した後は、国立西洋美術館へ移動。
2012年3月6日(火)~5月20日(日)の会期でおこわれている標記展覧会を見ました。

私、不勉強でユベール・ロベールという画家を知りませんでした。
サイトの説明には「廃墟の画家」として有名とあるけれど、載っている絵がちっとも廃墟っぽくないので、不安を抱いていたんですよねー。個人的にあまり興味をそそられない展覧会なんじゃあないかと。その不安は見事に的中しました。

「遺跡」と「廃墟」は違うと思います。以上。

画題としての遺跡はなかなか面白いし、油彩画は美しくて良いなぁとは思いましたが、そもそも期待していたのは「廃墟」から感じられる退廃や破滅、無常といった傾向。そのつもりで行ったので、実際の展示物を見てけっこうガッカリな気分。
例えるなら、美味しいカレーを食べる気満々だったところに、出てきたのが美味しいラーメンだった、とでも言いましょうか。ラーメンが決して悪いわけではないですよ。でもカレーの気分だったのにラーメンじゃあ、意気消沈しちゃうのも仕方のないこと。

繰り返しますが、油彩画のマチエールは滑らかでその光沢は実に美しいです。崩れかけた遺跡を描いたその絵の画題や構図なども興味深いです。
でも「廃墟の画家」って二つ名は、ちと違うんじゃあないでしょうか。

あと作品に占める素描の率が極めて高いというのもガッカリ要素のひとつかなぁ。



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