Man O’ War (1)
マー・ノー・ウォー！
と言っても、ダーク・シュナイダーが唱える魔法でもなければ、ヘビーメタル・バンドでもない。ましてや、マジック・ザ・ギャザリングのヴィジョンズ・エクスパンジョンにある青カードのひとつでもない。
もしかしたら最後のは関係あるかもですが、これは数あるフラクタルのひとつです。コイツ↓
Man O’ War (mandelbrot type) – wonderfl build flash online
私がフラクタルの元ネタとして重宝している "Fractal Creations
フラクタルとは何ぞや、から始まって、ソフトの操作体系やどのようなフラクタルがレンダリングできるのか、などが記載されています。
その本の P218、219 に説明されているのが MANOWAR というフラクタルです。
MANOWAR つまり Man O’ War は軍艦という意味。軍艦っても、大航海時代的というか、パイレーツ・オブ・カリビアンに出てくるような木製の帆を張った艦船。
ですが、個人的には "Portuguese Man-o’-War"、つまり「カツオノエボシ」が由来なんじゃないかなー、とそのフラクタルの形状を見て感じました。何となくクラゲっぽいしー。もっとも軍艦を真上から見た様子と言われれば、そんな気がしないでもない。
当該ページにこのフラクタルの来歴について書いてあるんですが、「オリジナルのフラクタル生成式は Art Matrix からで、Tim Wegner がジュリア版を加えました」としかありません。
Tim Wegner ってのはこの本の著者の一人です。元々 MANOWAR フラクタルはマンデルブロ集合タイプしかなかったけど、Fractint にはジュリア集合タイプも Tim Wegner が加えました、って意味なんだと思う。
問題なのは "Art Matrix" ってのが本なのかウェブサイトなのか判然としないってこと。
ザッとググってみたところ、もしかしれコレかなぁ、と思えるサイトを見つけました。
ART MATRIX FRACTALS というサイトで、ここの Fractal Gallery というコーナーに Man O’ War と名づけられたものがありました。全体図ではなく、どこかを拡大したもんなんだろうけど、本にあるのとは似ても似つかないものになってます。
で、冒頭のはマンデルブロ集合タイプの Man O’ War フラクタルです。
漸化式およびジュリア集合タイプの話は次で。
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