Phoenix (2)

2012 / 12 / 28 by
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"Fractal Creations" 同様、フラクタルを学ぶときの参考書にしている "Creating Fractals" という本によると、この Phoenix Fractal を発見したのは日本人だそうですよ。
"Shigehiro Ushiki at Kyoto University discoverd this equation" とあります(同紙 P250)。
そして Draw a Phoenix set fractal in C#The Phoenix Set and its Julia Sets によると、それは1988年のこととあります。

ググったところ、京都大学大学院 人間・環境学研究科の宇敷重廣教授という方の情報を発見。
先生の個人ウェブサイト Shigehiro Ushiki = Home Page かなりソソる画像満載の萌えるサイトでした。

しかしこんな限られた値(しかも実数部は小数点以下4ケタ!)でのみ、このような像を結ぶ漸化式を発見するって、どういう過程だったんでしょうかねぇ。もうスゴイとしか言いようがないですねぇ。

前回見たとおり、Phoenix Fractal は、複素数平面の実数軸に対して鏡像対象を描くジュリア集合ですが、この漸化式をマンデルブロ集合型に適用すると以下のようになりました。まるで船の帆ですね。

Phoenix (mandelbrot type) – wonderfl build flash online

なお、Man O’ War のときに明示的に触れましたが、この漸化式もひとつの2次変数とひとつの定数から成る2次多項式に還元できます。
マルチ・ジュリア型で2次変数を3次以上にしてみたところ、そのフラクタル像はダイナミックには変わらないことが確認できました。

Phoenix (multi julia type) – wonderfl build flash online

↑見てのとおり z の冪乗の指数と同じ頂点を持った像を結びますが、複素数平面の実数軸を基準に鏡像対象を描く、という形状が維持されてます。
マルチブロ型ではさらに相違点がなく、見た目とってもつまらないので wonderfl には投稿するのはやめておきます。



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