ポコーニィのフラクタル
「コンピュータ・ワンダーランド―驚異と悦楽の電脳迷路」で得た知見発表シリーズ第2弾。
今回は「ポコーニィのフラクタル」なるものです。こいつ↓
ポコーニィのフラクタル – wonderfl build flash online
これについては、本書中ほとんど触れられていません。生成のための漸化式と図像がひとつ掲載されているだけ。
以下の漸化式がこのような形状のフラクタルを描くとのこと。
z → 1 / (z^2 + c)
c = 0.5 + 0.1i
マンデルブロ集合やジュリア集合を描く漸化式との違いは、逆数になっている点。
c にいろいろな値を与えたときにどのように形状が変わるのか見たかったので、ジュリア集合を描画するコードを改造してみました。
なかなか面白い形状に変化するじゃあないですか。
ところでこのポコーニィってのは人の名前のようです。
章の最後の部分に列挙されている参考文献に以下のものがあり、典拠はそれと思われます。
Pokorny, C., Gelald, C. (1989) Computer Graphics. Franklin, Beedle and Associations: California
Amazon を浚ってみたら、ありました。 "Computer Graphics: The Principles Behind the Art and Science"。こいつですね。
しかしこのポコーニィのフラクタル。あとはほとんど資料が見いだせません。
"Pokorny fractal" のキーワードでググってみても、出てきたのは Carlson’s Fractal Gallery(中央より下 "Pokorny Cones")だけ。後は基本的に、その情報を元にしたものばかり。
いまいち謎のフラクタルですが、典拠本を買うまでの興味はそそられなかったので、これにて終了。
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