『手塚治虫の美女画展』
2014年11月3日(月)、吉祥寺のGALLERY KAI で標記展覧会を観ました。
会期は2014年11月3日(月)~9日(日)の1週間。
手塚治虫先生というと、世間的にはヒューマニズム溢れる文部省推薦的作品を描いてきたマンガ家という評価なのではないでしょうか。
しかし、彼はスポ根以外のありとあらゆるジャンルを描いた作家であり、人間の暗部をこれでもかと見せつけてくれる鬱マンガや、暗い性を扱ったエロティックなマンガなども描いています。
てゆーか、何気ないコマの中でもけっこうエロい描写があると思いませんか皆さん。
「ブラック・ジャック」「七色いんこ」「ブッダ」「ドン・ドラキュラ」「どろろ」「火の鳥」などなど。
好きな作品を挙げてると切りがないないんですが、個人的嗜好としては鬱やエロの方が好きでして、そっち系のオレ的手塚作品ベスト3は「人間昆虫記」「奇子」「I.L.」。
他にも「ばるぼら」とか「MW」とか…… おっと、やっぱり切りがない。
で、本展ですが、その「人間昆虫記」「奇子」「I.L.」3作品をメインとした、直筆作品3点、複製原稿14点、合計17点の手塚原稿が見られるとの情報を得た。ベスト3が揃い踏みとは、何を置いても行かねばならぬ展覧会ではないか、ってなわけで初日に行ってきた次第。
展示されていた原稿に描かれた女性の姿態からは、いまひとつ手塚エロティシズムは感じられなかったんですが、これは鑑賞者である私が男性なのに対して、キュレーターである手塚るみ子さんが女性である点からくるのかなぁ、などと感じました。
展示作品中、最もエロかったのはフラッグイメージになっているのでした。《マイフェアレディ》ってタイトルらしい。
エロよりもむしろグロという気がしないでもないですが、それだからこそ強いエロスが漂ってくるのかも知れません。
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