『江戸妖怪大図鑑(第3部 妖術使い編)』

2014 / 09 / 17 by
Filed under: 展覧会日記 
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『江戸妖怪大図鑑(第3部 妖術使い編)』

『江戸妖怪大図鑑(第3部 妖術使い編)』

2014年9月12日(金)、太田記念美術館で標記展覧会を観ました。

2014年7月1日(火)から3期に渡って開催されてきた本展覧会。化け物編幽霊編と続いて、今回は最終章・妖術使い編の話です。今期の開催期間は2014年8月30日(土)~9月25日(木)。

講談や読本、活劇等でおなじみの世間を鬧がす魔人・妖人が勢揃い。
妖怪大図鑑に妖術使いを含めるってのは、ちょっとどうかと思わないでもないですが、まぁ幻想世界のキャラクターってことで。

本展覧会では、以下のキャラクターで章建てられています。
「滝夜刃姫&平良門」「鬼童丸&袴垂保輔」「天竺徳兵衛」「児雷也」「大友若菜姫」「美妙水義高」。そしてその他諸々「さまざまな妖術使い」。
加えて、人間ではないけれど、人の姿をとって世を乱したキャラクターということで「九尾の狐」と、それに付属して「狐」が別建て。全9章から構成されています。

個人名の章の中でも、当該人物ばかりではなく、周辺キャラクターとして、蝦蟇仙人や肉芝道人、仙素道人、大蛇丸、綱手等々が登場。
「さまざまな妖術使い」では鳴神上人や蒙雲国師、仁木弾正、岩鉄法印、妙椿尼、虎王丸、白菊丸等々。
まさしく魔人・妖人のオールスターキャストで実にワクワクします。

豊原国周・歌川国梅《五代目尾上菊五郎の天竺徳兵衛》

豊原国周・歌川国梅《五代目尾上菊五郎の天竺徳兵衛》

で、それぞれの絵を観て感じたことですが、それぞれのキャラクターはソーサラーというよりはサモナーと呼ぶべき場面が多いように感じました。
まぁそれらの絵の多くが、魔人・妖人に扮する歌舞伎役者を描いたものなので、ドでかい召還獣も舞台装置として実際に設置されたものを描いたんでしょうね。
とは言え、巨大な召喚獣が画面の中をでーんと占めている構図は実に映える。特に豊原国周・歌川国梅《五代目尾上菊五郎の天竺徳兵衛》の蝦蟇の存在感には圧倒されました。



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