『日本の木のイス展』

2013 / 02 / 13 by
Filed under: 展覧会日記 
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『日本の木のイス展』

『日本の木のイス展』

横須賀美術館で2013年2月11日(月)に標記展覧会を観ました。会期は2013年2月9日(土)~4月14日(日)。

本展は、日本でデザイン・制作された一人掛けの木製椅子を主題とし、そのデザイン史を振り返るというものです。

柳宗理デザインの「バタフライ・スツール」とか、あーこれ何か知ってるような気がするなぁ、というものもありましたが、プロダクトデザインはあんま興味ないんで、いまいち食指が動きませんでした。

それよりも、横須賀ゆかりの椅子というのが3点展示されており、むしろそちらの方に食いついた次第。
旧市庁舎市議会議長用椅子1脚と戦艦三笠で使用されていた椅子2脚です。

前者は、旧横須賀市庁舎内の市議会において議長が座っていた椅子で、横須賀人文・自然博物館が所蔵しているものとのこと。
横須賀市民的にはけっこう興味深いものなんじゃないでしょうか。まぁ逆に言うと横須賀市民以外にはあまりリーチしない気もしないでもない。

後者は歴史好き、特に日本近代史好きにはリーチしますかねぇ。横須賀美術館と記念艦三笠を併せて観ても好いかもしれません。東郷平八郎萌えの歴女さんあたりどうですかどうですか観にいらしてみては。

本展で一番楽しいのは最後の第3展示室。
現在、横須賀に工房を構える、白倉祥充、藤澤耕一郎、神永匡崇という3人の家具作家さんによる木製椅子に、実際に座ることができます。
今まで第3展示室の半分が読書コーナー等に使用されたことはありますが、今回は第3展示室が丸々全部が体験コーナー。広い!
そのためなのか、ふだん常設展示室に向かう扉が閉ざされているという、イレギュラーな構成になっています。

美術館の展覧会というとたいていは視覚オンリーですが、今回は触覚でも楽しめることができました。

自分に一番フィットしたのは白倉祥充さんによる ARP CHAIR という椅子。腰骨に連結する背骨のS字部分を良い具合に伸ばしてくれるカーブがすっげー気持ちイかったっす。展覧会図録の白倉祥充さん紹介ページにURLが記載されていました。このイス買えるもんなら値段と相談してみたいもんだと思ったんですが、家具販売のサイトではなかった。

見た目が美しかったのは藤澤耕一郎さんの杢目椅子。その名のとおり木目が美しい。

ところで本展の観覧料は一般800円、高大生・65歳以上600円ですが、2013年2月17日(日)は無料観覧日ですよ。
横須賀市の市制記念日が2月15日なんですが、その関係で直近の日曜日は無料になります。
皆さん、実際に椅子に座りにいらしてみてはいかがですか。

神奈川県立近代美術館葉山で2013年1月26日(土)~3月24日(日)の会期で開催されている『検証 二枚の西周像』と併せて、三浦半島美術巡りとかどうですかどうですか。



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