『博物館できもだめし ─妖怪、化け物 大集合─』

2011 / 08 / 28 by
Filed under: 展覧会日記 
Bookmark this on Delicious
[`livedoor` not found]
[`yahoo` not found]

『博物館できもだめし ─妖怪、化け物 大集合─』

『博物館できもだめし ─妖怪、化け物 大集合─』

2011年8月28日(日)は上野の東京国立博物館で常設展示を見てきました。
常設展示と書きましたが、トーハクでは常設展示と言わずに総合文化展と呼ぶとのこと。

で、今回の目当ては本館2階の特別2室で、2011年7月20日(水)~ 8月28日(日)の会期でおこなわれている標記展示です。最終日に滑り込み!

展示室はそれほど広くないし、また展示品は34件と、大集合と銘打つにはかなり少なめではありますが、なかなか良いまとめ方をしていたと感じました。

入り口から見て、右手と左手は壁面に掛けた展示、中央は架台での展示となっています。

右手では天狗、地震鯰、河童、化ける動物として狐・狸・蛇についての展示。
中央では鬼についての展示。
左手では百鬼夜行絵巻、鳥山石燕の百鬼夜行拾遺、北斎の百物語と「百」で括った展示。

ラストに展示されていた北斎の百物語と言うと、こないだ銀座三越では現代に復刻されたものを見たわけです。
今回は江戸時代当時のものを見ることができました。
平成と江戸200年の時間を隔てた同じ浮世絵を図らずも見ることができ、いろいろと物思いに耽りましたよ。

本展示でユニークだったのは右手の展示。
天狗には平田篤胤、地震鯰には井上円了、河童には柳田國男、化ける動物には江馬務と、それぞれ学者を対応させ、各人がどのようなことを唱えたのかが記されています。なかなか面白い切り口ですね。

残念なのは鬼に対して同様のことをしていなかったこと。
まぁ鬼に対応する学者って誰? って言われてもすぐに思い浮かびませんが。「鬼の研究」を著した馬場あき子についてはちょろっと触れてあったけど。

展示品そのものの話をすると、根付が数点ありましたが、これがなかなかカワイイ。
個人的には、大きな蛤に取り縋って、下の方を窺っている河童の根付「河童蛤角彫根付」に魅せられました。

展示室へ向かう階段の手すりから天狗がこちらを窺っています
その裏側は展示案内
栄螺と蛤の親子に誘われ
琵琶や琴の百鬼夜行と道連れに
石塔の付喪神がお出迎え
その裏側はと言うと、これまた展示案内
展示の前口上はこんな感じ
展示室内には白澤も


Comments

Tell me what you're thinking...
and oh, if you want a pic to show with your comment, go get a gravatar!





WP-SpamFree by Pole Position Marketing