『マンガ・ミーツ・ルーブル 美術館に迷い込んだ5人の作家たち』

2010 / 12 / 13 by
Filed under: 展覧会日記 
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『マンガ・ミーツ・ルーブル』

『マンガ・ミーツ・ルーブル』

横浜に BankART1929 という施設がありまして、2010年12月6日(月)~17日(金)の会期で標記展覧会が開催されています。
2010年12月9日(木)、仕事で横浜に行ったついでに観てきました。

バンド・デシネ、まぁざっくり言っちゃうと、フランスのコミックですね。メビウスとかエンキ・ビラルとかが有名ですね。
なんでもかのルーヴル美術館がそのバンド・デシネに着目したんだそうです。でもってバンド・デシネを代表する作家たちにルーブル美術館をテーマにした作品の制作を依頼し、単行本の出版をおこなう、というプロジェクトがあったとのこと。
そのプロジェクトには日本からは、かの荒木飛呂彦が参加しました。

その作品こそがウルトラジャンプに3号に渡って分載された「岸辺露伴ルーヴルへ行く」ですね。

この展覧会ではそのプロジェクトに参加した5人の作家による5つのバンド・デシネの原稿がそれぞれ10枚程度ずつ展示されています。また会場内には当該単行本が置かれており、自由に閲覧できるようになっていました。

この展覧会は京都国際マンガミュージアムからの巡回なんですが、各作家および当該単行本については、京都国際マンガミュージアムの標記展覧会のページに詳しく書いてありますので、そちらを参考にされた方が良いでしょう。もしくは本展覧会の主催である北仲スクールの標記展覧会のページ

私のお目当てはというと、もちろん「岸辺露伴ルーヴルへ行く」の原稿。
雑誌だと、フルカラーをモノクロにしたものなので印刷がずいぶん見づらかったんですが、オリジナルはどのようなものなのか、というのをじっくり見てきましたよ。
荒木作品のカラー原稿というと、ピンクとか紫とか黄緑とか、けっこう派手な原色を使っているという印象があったんですが、割と落ち着いた色使いでしたねー。「スティール・ボール・ラン」第22巻のカバー絵みたいな感じ。あと、あえてだろうけど彩色していないコマもけっこうある。
また目に付いたのは切り貼りの多用。細かい背景はけっこうな率で切り貼りでした。

荒木飛呂彦はもちろん良かったんだけど、他の作家の作品もとても精緻で美しく、実に素晴らしいものばかりでした。

ところで、この「岸辺露伴ルーヴルへ行く」フルカラー単行本の日本語版は出ないのかねぇ。
フランス語版でもいいんだけど、展示会場そばにちょっとしたショップがあったんだけど、そこには置いてなかったよ。
展示されていた作品のうち、ニコラ・ド・クレシーという作家による「氷河期」という作品は小学館から日本語訳が出ていて、それは売っていました。

展示会場入り口からちょっと歩いた場所に、地下への階段があって、なんかミュージアムショップっぽい店があるような雰囲気だったけど、そこに行けばもしかしてあったのかなぁ。次に横浜行ったら見てみるか。

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