『第57回 日本伝統工芸展』

2010 / 10 / 03 by
Filed under: 展覧会日記 
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『第57回 日本伝統工芸展』

『第57回 日本伝統工芸展』

2010年10月2日(土)アート巡礼最終の地は、日本橋三越本店7Fギャラリーで開催されている標記展覧会です。会期は2010年9月22日(水)~10月4日(月)。

この日本伝統工芸展というのは、三越のページによると、「日本の優れた伝統工芸の保存と後継者の育成を目的に、社団法人日本工芸会が毎年開催する国内最大規模の公募展」で、今年は「陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸の7部門並びに人間国宝の最新作と厳しい鑑審査を経て選ばれた入選作730余点を一堂に展覧」しているとのこと。

以前から日本伝統工芸展というものが三越でおこなわれているということは知っていましたが、なかなか機会がなくて今まで行ったことがありませんでした
しかし先週の日曜日(2010年9月26日)、日曜美術館で放送された「技と心 現代の匠たち 第57回日本伝統工芸展」と題する今年の日本伝統工芸展の入賞作品についての紹介を見て、今回はぜひ行こうと思った次第。

そこで紹介されていたもののうち、とりわけ心に響いた作品がふたつありました。
ひとつは「被硝子切子鉢『雪の夜』」。
もうひとつは「色切貝飾箱『雪のはて』」。

特に後者はビックリしました。飾箱全面を螺鈿で覆う胆さ。螺鈿を構成する貝の切片の微細さ、それらを組み上げる根気と集中力。
職人の匠の技とこだわりが生み出した、目も眩むような作品は実に素晴らしい。

もちろん先に挙げたふたつ以外の作品もとても素晴らしいものだったので、ちょうど銀座方面で見たい展覧会がいくつかあるから、日本伝統工芸展も組み込んでみようと思い立ったわけです。

人形と染織の2ジャンルは興味ないのでそれらはスルーしましたが、あとはじっくり見させてもらいました。テレビで紹介されていない作品にも、とても素晴らしいものが満ちあふれており、もう感動しっぱなし。

734点もの作品が展示されていると、ひとつのジャンルで数100もの作品が一度に見られるわけです。そんな飽和した状況というのは、自分の好みが改めて認識できる良い機会ですね。

陶芸ならどういうものが好きでどういうものが嫌いなのか、金工ならどういうものが好きでどういうものが嫌いなのか、そもそも工芸のどのジャンルに惹かれてどのジャンルに興味がないのか、ということを、ゆっくり考えることができました。

今回展示されていた作品の一部は「第五十七回 日本伝統工芸展」というページで見ることができます。
また、今日(2010年10月3日)の20:00から放送される日曜美術館は先週の再放送。螺鈿細工の精巧さと美しさは、ぜひ多くの人に見ていただいたいものです。



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