『ラファエル前派からウィリアム・モリスへ』

2010 / 11 / 03 by
Filed under: 展覧会日記 
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『ラファエル前派からウィリアム・モリスへ』

『ラファエル前派からウィリアム・モリスへ』

2010年11月3日(水)は横須賀美術館へ標記展覧会を見に行ってきました。

実はこの展覧会、告知を見たときから悩んでたんですよねー、行ったもんだかスルーするもんだか。自分としてはこの中身で観覧料1,000円というのはビミョーな感じ。いや1,000円はともかく中身自体がそもそもビミョー。
ところで横須賀美術館は毎年11月3日の「文化の日」は無料観覧をおこなっています。
今日はその11月3日。「ゼロ円ビジネスの罠」にも書いてあるとおり、タダなら失敗しても被害はゼロだからまぁいいか、歩いて行ける場所だしな、ってなワケで行った次第。

結論から言うと、今日にしといて良かったですよ。通常日に行ってたら敗北感に苛まれたことでしょう。
水彩画の割合が多い展覧会ってのはあまり記憶がなく、なかなか興味深いものではあったんですが、なんかこう心に響いてくる重々しさと言うか、作品が発するオーラとでも言いますか、そういったものがあまり感じられませんでした。
水彩画の繊細さ緻密さには目を瞠るものが多々ありましたが。

そんな中、一際、眼を惹く油彩画があるなぁ、と思ってラベルを見たらさもありなん、エヴァレット・ミレイだった(この「目ざめ」という絵はBunkamura ザ・ミュージアムで見た『ジョン・エヴァレット・ミレイ展』でも展示されていたらしい、全然覚えてないけど)。

それ以外に印象に残った作品はウィリアム・ホルマン・ハントの「キリストと二人のマリア」という油彩画。
画面左手に立っているキリストが描かれている。キリストの背後、頭の上から膝までを直径とする円光(ハロ)が輝いている。天使やキリストのハロは白っぽい輪として描かれる場合が多いと思うんだけど、この絵では円形の虹として描かれている。そのハロがですねー、本当に蛍光を放っているように、光り輝いて見えるんですよ。これは美しかったなぁ。

あと、ウィリアム・ド・モーガンのデザインしたラスター彩の各種陶器。白地に赤で彩色されたものですが、銅を思わせる金属光沢を放つその赤が実に美しかったです。

会期は2010年10月30日(土)~12月26日(日)。



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