『レンブラント 光の探求/闇の誘惑』

2011 / 06 / 03 by
Filed under: 展覧会日記 
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『レンブラント 光の探求/闇の誘惑』

『レンブラント 光の探求/闇の誘惑』

2011年6月1日(水)は、2011年3月12日(土)~6月12日(日)の会期でおこなわれている標記展覧会を見に行ってきました。場所は上野の国立西洋美術館。

先だって土曜日の昼過ぎに行ったらば、チケット売り場から門のところまで延々と列が続いており、こりゃとてもじゃないが絵をじっくり見る環境じゃないなぁ、と諦めた経緯があります。
よってこのたび、休暇を取って見に行った次第。

ところで国立西洋美術館は毎週月曜日は休館日ですが、5月23日(月)からは閉幕まで月曜日も営業しています。
そんなに人気なのかこの展覧会は。でも朝一で入れば混んでないよね平日だし、と考えていたんですが甘かった。開館10分後の9時40分に到着したんです。チケット売り場は、まぁスムースに通過できたんですが、地下の展示室に入ったら、もう既にそれなりの混雑状態。
本当に皆そんなにレンブラント好きなのかね。

レンブラントと言えば、照明の使い方でドラマを最大限盛り上げる演出がなされた油彩画を描く画家という印象ですが、今回展示されていたのは、版画主体で油彩画はほんの少し。そういう点で物足りない気もしますが「アトリエの画家」と「東洋風の衣装をまとう自画像」は良かった。

版画の方ですが、これはかなりスゴい。点数が充実しています。

版画では一度印刷した後の版に手を加え、ひとつの版から複数段階の刷りが生じる、まぁ改版ってなところなんでしょうか、で、この段階のことをステートと呼ぶんだそうですが、レンブラントは版画家としては、原版にとても手を入れた人だそうで、かなりのステート数に及ぶ版画があるそうです。
そのようなステート番号が異なるものを複数並べて比較するということも行われており、なかなか興味深い内容でした。

またレンブラントは版画を刷る紙にこだわりを持っていたそうで、和紙を重用していたとのこと。南蛮貿易で和紙はオランダにまで届いていたらしい。
会場の説明によると、より深い明暗表現を求めて和紙を使ったと書かれていましたが、個人的には和紙の版画は好ましくない。
和紙自体に茶色っぽい色がついてるんですよ。そこに黒インクで刷るんで、パッと見、線は黒くつぶれた感じだし、全体的に暗いしで、図柄がかなり分りづらいんですよねぇ。

ところで版画部門のオレ的一押しは、やはりアンボイナですねー。

『レンブラント 光の探求/闇の誘惑』

『レンブラント 光の探求/闇の誘惑』



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