『没後100年 青木繁展 ―よみがえる神話と芸術』
2011年8月7日(日)の展覧会巡り、銀座三越『妖怪まつり』に続いては、2011年7月17日(日)~9月4日(日)の会期でブリヂストン美術館でおこなわれている標記展覧会を見ました。
副題に「よみがえる神話」とあるとおり、青木繁と言えばやはり日本神話を描いた絵。
最も有名なのは、もちろん本展に出品されている、しかもフラッグピクチャーとして使われている「わだつみのいろこの宮」でしょうか。
海幸彦の釣り針をなくした山幸彦が、その釣り針を求めて龍宮を訪れ、豊玉姫に出会うシーンを描いたもの。極端に縦長のキャンバスとその形状に合わせた構図が実に印象的ですね。
その他の神話ものも数点あり。
兄神たちに殺された大国主命の元に立つ二人の比売神を描いた「大穴牟知命」。
そして日本唯一のヒロイックファンタジーの主役を描いた「日本武尊」。
何でもこの絵の展示期間は8月7日までだという情報を得たので、最終日に急ぎ駆けつけた次第。
私の記憶だともう一点、日本神話の重要な場面を描いた絵があったはずなのに、それがない。
習作はあるけど、本作がない。その絵とは「黄泉比良坂」。
一体どうしたんだと展示品リストをよくよく見たら「黄泉比良坂」は後期(8月9日~)展示と書いてある。ショック! 町のお化け好き的には、一番見たいテーマの絵なのに…… もっぺん行かなきゃダメなのかのう。
で、冒頭にも書いたとおり、青木繁と言えば日本神話と思っていたんですが、日本に限らず、聖書やヒンドゥーなど、いろいろな世界の神話を題材にしていたそうで、それらも展示されていました。
神話もの以外で有名な作品と言うと「海の幸」ですが、それももちろん展示されています。
思っていたよりも小さな作品で、ちょっと意外でした。が、なかなか素適なオーラを発していました。
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