『天狗推参!』

2010 / 10 / 17 by
Filed under: 展覧会日記 
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『天狗推参!』

『天狗推参!』

2010年10月16日(土)に観た、港横浜でおこなわれているお化け関連の展覧会その2は、馬車道にある神奈川県立歴史博物館で2010年9月25日(土)~10月31日(日)の会期でおこなわれている標記展覧会です。

神奈川県立歴史博物館

神奈川県立歴史博物館

天狗とは一体何者なのか、ということを概観する本展覧会。
日本書紀にある流星の記述「アマツキツネ」から始まって、修験道や荼吉尼天との習合、役行者や飯綱権現、猿田彦、舞楽面等々、200点近い展示物によって、オーソドックスな考察がなされています。

迦楼羅とか摩多羅とか何でここに? というものから、寺宝として代々伝えられる天狗の爪といった珍品まで、いろいろ面白いものをみることができました。
参考展示として飾られていた写真に、妙法院の国宝「迦楼羅立像」(三十三間堂の二十八部衆)があったんだけど、これはゲゲゲの鬼太郎「牛鬼」に出てくる迦楼羅様の元ネタ。
また、天狗の爪には、門外不出の寺宝が初めて寺以外の場所で公開された、とキャプションがありました。これは貴重!

でもやっぱり天狗ってのはよく分からん。
必ず「アマツキツネ」から始まるけど、あれは字面として「天狗」という文字に書かれてはいるけど、天狗が成立するに当たって、とりわけ影響を与えているようには思えないんですよねー。

それはともかく、最後の方には錦絵が展示されており、その解説の中に以下のような文がありました。
金太郎を描いた錦絵には、熊や兎といった山の動物たちと一緒に烏天狗が登場することが多い。そして金太郎にいじめられていたり、鶏と蹴合いしていたり、かなり情けない描かれ方をしている、とのこと。

ふーんそんなもんなんだー、烏天狗は大天狗のパシリだけど、鶏とタイマンはってるほど落ちぶれた状態はあんま見たことないけどなー、と思いながら展示会場を後にしたんです(出品目録を見ると、前期展示分としてそういうテーマの絵が10月13日まで展示されていたらしい)。

しかし、次に訪れた展覧会場でその場面に出くわすことになったのでした。何てシンクロニシティ!



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