『日本美術院再興100年 特別展 世紀の日本画』(後期)

2014 / 03 / 11 by
Filed under: 展覧会日記 
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『日本美術院再興100年 特別展 世紀の日本画』(後期)

『日本美術院再興100年 特別展 世紀の日本画』(後期)

2014年3月8日(土)、東京都美術館で標記展覧会を観ました。

院展の再興から100年に渡る数々の名品を総覧する本展覧会は、前後期で展示作品すべてを展示替えという大規模なものです。
前期は2月1日(土)に観てきたわけですが、今回はその後期の話。なお、後期の会期は2014年3月1日(土)~4月1日(火)です。

印象深かった作品について徒然なるままに。

橋本雅邦《龍虎図屏風

前期の一番最初には、日本画の父とでも呼ぶべきふたり、狩野芳崖の《不動明王》と橋本雅邦《白雲紅樹》の掛軸が並んでいました。
後期の一番最初では、狩野芳崖の《悲母観音》と、その対になるものとして横山大観の《無我》のふたつの掛軸が並んでいます。
あれ? 後期も雅邦あったよなぁ、と思ってたら、前期で下村観山《弱法師》が展示されていた場所にババーン! と、超ド迫力の龍虎図屏風が展示されているじゃあありませんか。
こういう絵を見ると日本画の醍醐味を感じますなぁ。

奥村土牛《

その斬新過ぎる構図に目が釘づけ。
普通こんな切り取り方されたら笑っちゃうと思うんだけど、そこはさすがは泰斗といったところでしょうか。

木村武山《小春

屏風全体としての間の取り方は、かなりイケてるとは思いますが、描き込みが多い部分(右隻中央やや右寄り)は、ちょっと煩いくらいに描き込まれているなぁ、正直、雑然というか、目障りというか、そういう印象を受けますが、近くによって観ると、その精緻な描き方に目を奪われる。葉の描き方のリアリズムに痺れる。

宮北千織《うたたね

フォーブ的とでもいいますか、その鮮やかな暖色が実に美しいです。



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