『台北 國立故宮博物院-神品至宝-』
2014年6月28日(土)、日本の超絶技巧を堪能した後は、中国の超絶技巧を堪能するために東京国立博物館へ移動。その会期が2014年6月24日(火)~9月15日(月)だという、始まって間もない標記展覧会を鑑賞しました。
まずは、日本サイドの一部がやらかした失態を、寛い心で許してくださった台湾当局の方々に感謝!
で、展覧会の中身についてですが、書がけっこう多くて、書にあまり興味のない私といたしましては、ちょびっと残念。
とりわけ括目させられた物品は、いずれも景徳鎮窯のふたつの陶器、「白磁雲龍文高足杯」と「臙脂紅碗」です。
前者は、透き通るような、輝くような、一点の曇りもない白に目を瞠りました。
後者は、やわらかな臙脂色に心がなごみます。
あと個人的に触れておくべきなのは、12軸の「刺繍仙人図軸」ですかね。
西王母、和合二仙、南極老人、八仙。
これら神や仙人などが1枚にひとりずつ、刺繍で描かれているもの。
刺繍絵画はあんまり興味なくって、日本の超絶技巧の刺繍絵画もけっこうスルー勝ちな私ですが、神や仙人がモチーフということで、妖怪クラスタ的にはチェックしておくべき、と感じました。
なお、和合二仙は寒山・拾得であると説明されていました。そうなの?
最後に、30分程度並んで鑑賞した、話題の白菜について、思うところなぞ。
「横から見ると薄っぺらい!」
彫刻を観に行ったつもりなのに、レリーフが展示されていた、といった肩すかし感が満載。
あと、玉という材質のためなのか、日本の超絶技巧を堪能した後だと、彫りの緻密さがいまひとつといった印象が否めません。キリギリスの後肢とか特に。
あと、思ってたよりけっこう大きいものでした。
この「翠玉白菜」の展示期間は、2014年6月24日(火)~7月7日(月)の2週間限定。
たとえ2週間といえど、門外不出の台湾至宝が海外に出たということは驚愕ですね。
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