『甲田千晴 展 -土の記憶 刻生-』
2011年7月16日(土)新橋・銀座ギャラリー巡り感想ふたつめは INAX ガレリアセラミカ で2011年7月5日(火)~8月1日(月)の会期でおこなわれている標記展覧会の感想。
陶製のオブジェが並んでいます。
その形状は、あたかも砂の中深くに潜む巻貝が入水管や出水管を伸ばしたような、あるいは、超深海に群生するハオリムシのような。
そんな着床生物を思い起こさせる不思議な形。
そしてその貝殻的な部分と伸びる肉質的部分の質感がまったく異なっているのが技術ですね。
特に感じ入ったのは貝殻的な部分。
貝殻というか、椰子の実の殻というか、樹皮というか、象皮というか、おそらく、それらしくなるように鑿のようなもので削っているんでしょうが、実に細工が細かくて見惚れてしまいます。
あと技術というと、釉薬の使い方も独特。
肉質的部分の方で使われているんですが、焼いている途中、空気が抜けた穴がボコボコ開いています。
一部分にアクセントのように、そのような釉薬の使い方をしているので、もちろん意図的にこうしてるんでしょう、これってどういう風にやってんのかなぁ。重曹でもまぶしてるんだろうか。
色遣いといい、質感といい、なかなか面白いものを見せてもらいました。
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