『大浮世絵展』

2014 / 01 / 27 by
Filed under: 展覧会日記 
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『大浮世絵展』

『大浮世絵展』

2014年1月16日(木)、江戸東京博物館で標記展覧会を観ました。

先だって、三菱一号館美術館で『浮世絵 Floating World』展全3期(前期レポ中期レポ)で、浮世絵史通覧的な展覧会を鑑賞したばかりだったし、会期しょっぱなから平日にもかかわらず殺人的な混雑だと聞いていたので、別に見逃してもいいかなぁ、と暢気に構えてたわけです。
しかし太田浮世絵美術館公式 Twitter のツイートで、『大浮世絵展』では葛飾応為《夜桜美人図》(本展での題名は《夜桜図》)が展示されるという情報を得て色めきたった私です。

かつて板橋区立美術館で、葛飾応為《吉原格子先之図》(太田浮世絵美術館蔵)という浮世絵を観て、その浮世絵らしからぬ陰影表現に衝撃を受けました。
聞けば応為には、同じような陰影表現を用いた作品があり、それは現在、愛知県小牧市のメナード美術館所蔵とのこと。観たいなぁ、でも愛知は遠いなぁ、と今まで観ずにいたのが、この《夜桜美人図》なわけです。

恋い焦がれた《夜桜美人図》を、わざわざ尾張まで行かずとも江戸両国で観られるとあっちゃあ、これはぜひとも行かにゃあならん。
というわけで、2014年1月2日(木)~3月2日(日)の会期中、当該作品の展示期間は1月20日(月)までというので、早々に行ってきた次第。

あらかじめ聞いていたとおり、平日昼間だというのに、その混雑っぷりには呆れてしまいました。
問いたい。あんたらほんまにそんなに浮世絵好きなんか、と。

まぁでも、どんな展覧会でもその傾向として、最初の方のコーナーは激混みでも、先に進むほど、どんどん人がまばらになってくるもの。
肝心の《夜桜美人図》の前はというと、かなりガラガラで実に快適に鑑賞できました。入場者の皆さんに見る目がなくて、私としては助かった次第です。

なお、先に触れた《吉原格子先之図》では嬉しいニュースあり。

その所蔵先である太田浮世絵美術館で、《吉原格子先之図》を主役とした展覧会がもうすぐ開催されます。『葛飾応為「吉原格子先之図」―光と影の美』という題名で、会期は2014年2月1日(土)~2月26日(水)。

こちらもとても楽しみです。



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