『シュルレアリスム展』

2011 / 04 / 19 by
Filed under: 展覧会日記 
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『シュルレアリスム展』

『シュルレアリスム展』

2011年4月17日(日)に行ったふたつめの展覧会は、六本木の国立新美術館で2011年2月9日(水)~5月15日(日)の会期でおこなわれている標記展覧会です(なお、上の写真は2011年2月12日、メディア芸術祭を見に行ったときに撮った写真です)。

当初、5月9日(月)までの予定でしたが、東北大震災の関係で美術館自体が1週間ほど閉館したことを鑑み、最終日が延びました。英断ですねぇ、素晴らしい。

ところで私はシュルレアリスムは好きですが、ルネ・マグリットやポール・デルヴォー、マックス・エルンストあるいはサルバドール・ダリといった個別の作家にばかり目が向いており、シュルレアリスム運動というムーブメントにはあまり心を配っていませんでした。
アンドレ・ブルトンの「シュルレアリスム宣言・溶ける魚」も読んでないしなぁ。
そんな半可通の私ですが、この展覧会でシュルレアリスム運動を概観してきましたよ。
まぁその結果、シュルレアリスムに限らず、私はムーブメントにはあんま興味を持てない人間だというこということが改めて理解しました。

今回、特に印象に残ったのはヴィクトル・ブローネル(Google Images)というルーマニアの作家です。
わたくし寡聞にしてこの作家を知らなかったんですが、どことなくゾンネンシュターン(Google Images)を思い起こさせる雰囲気が実に萌える!

この展覧会はシュルレアリスムを概観するというテーマだったためでしょう、一人一人の作家の点数は抑えめで、その分、作家の数を多くするという方向性でしたが、なぜかヴィクトル・ブローネルの作品はけっこう数が展示されており、いろいろ堪能させてもらいました。ゾンネンシュターン風のものばかりではなく、デ・キリコ風の歪んだ遠近法を取り入れたものや、ミロ風の平面表現など、いろいろな作風のものがあり、なかなか興味深かったです。

ルネ・マグリット「赤いモデル」

ルネ・マグリット「赤いモデル」

個別の作品で印象に残ったのは、まず第一に挙げるべきはルネ・マグリット「赤いモデル」。
昔から百科事典や画集では馴染みの絵でしたが、今回初めて本物を見ました。意外と小さな絵だったなぁ。

そしてマックス・エルンスト「百頭女」の原画。
茶色だったり白だったり、紙質がいろいろ違っていました。本としてのコラージュ・ロマンは単一の色をしていますが、現物を見ると、ああ、やっぱりコラージュなんだなぁ、と当たり前のことを意識させられます。

映像としては、シュルレアリスムといえば必ず出てくるルイス・ブニュエル&サルバドール・ダリ「アンダルシアの犬」。
私もDVD持ってますが、鉄板ですねこれは。

絵画、写真、彫刻、オブジェ、映像、等々。いろいろな作家によるいろいろな表現手段の作品が一堂に会する様は、まさに圧巻としか表現のしようがない。シュルレアリスムにどっぷり浸れるステキな展覧会ですよ。

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