『魔術★錬金術』
2011年9月18日(日)に見た原宿・四谷方面の展覧会レポその2。
シュヴァンクマイエルつながりで、ラフォーレミュージアム原宿のあとは信濃町へ移動します。
アートコンプレックス・センターなる場所で、2011年9月1日(木)~9月30日(金)の会期でおこなわれている標記展覧会を見ました。
こちらには初めて伺ったんですが、いやースゴイですねぇ。閑静な住宅地に突如出現する石積西洋城風の建築物。この不協和音にはたじたじっす。
肝心の展覧会についてですが、ヤン・シュヴァンクマイエル、マックス・エルンスト、そして日本からは、上原木呂とおっしゃる作家さんの版画メインの3人展です。
個人的に楽しみにしていたのはマックス・エルンスト。
コラージュロマン『百頭女』『カルメル修道会に入ろうとしたある少女の夢』『慈善週間または七大元素』の絵が展示されてるかなぁ、と期待していました。
そしてまさに期待どおりのすばらしさ。「百頭女」はたぶん全挿絵が展示されていたと思います。
そして期待以上のものとして「博物誌」が展示されていました。
「博物誌」というのは、フロッタージュで得られた模様を動植物に見立てて、不可思議な幻想生物を描いたものです。
その収録作品群は意外とありきたりで、思ったほど心打つものではなかったんですが、「博物誌」中の飛びっきりの1点が飾られていましたよ。
その作品は「逃亡者」。
過去にも触れたことがありますが、水木しげる先生の「がんばれ悪魔くん」で描かれた「もののけ」の元ネタです。もうこれが見られただけで大満足ですわ。
ところでこの展覧会、会場撮影オッケーとのこと。なんともありがたいことです。感謝感謝。あ、もちろんフラッシュ焚くのは禁止ですよ。そんなわけで会場の写真。
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