『知られざるミュシャ展 ―故国モラヴィアと栄光のパリ―』

2013 / 11 / 11 by
Filed under: 展覧会日記 
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『知られざるミュシャ展 ―故国モラヴィアと栄光のパリ―』

『知られざるミュシャ展 ―故国モラヴィアと栄光のパリ―』

2013年11月1日(金)、そごう美術館で標記展覧会を観ました。

ミュシャといえば、アール・ヌーヴォー期の商業デザイナーとして今も絶大な人気を誇る作家。
ついこの前も森アーツセンターギャラリーでミュシャ展が開催されました。私も行きましたが激混みでしたなぁ(遠い目)。

本展は、あまり人目に触れることのない個人コレクションをメインとする約160点で、故郷の時代、大成功のパリ時代、帰郷後の時代と、ミュシャの画業を通覧しようというもの。

とはいうものの、ミュシャといえばパリでの大成功な業績が光り輝き過ぎるわけです。
帰郷後の《スラヴ叙事詩》も重要な作品ではありましょうが、外部へ持ち出すことは困難という性質上、展覧会向きとは言い難い。

そういったことからミュシャを通覧するというのは、けっこう厳しいのではないかなぁ、と感じました。森アーツのときは《スラヴ叙事詩》の素描があったように記憶しているんですが、今回、それに類するものはなかったし。

まぁ個人的には、ミュシャの代名詞であるところのポスター、広告、雑誌の表紙絵が観られれば良いのですよ。すまんねミーハーで。
サラ・ベルナール主演の舞台ポスター《ジスモンダ》、《メデア》、あるいはタバコの JOB のポスターといったメジャーどころはキッチリ押さえられていたのでまぁ満足かな。

なお、オレ的本展の一枚は《サロメ》。
サロメという割には装飾がずいぶんあっさりしている。むしろその隣に展示されていた《サランボー》の方がサロメのパブリック・イメージなのではなかろうか。
その点でミュシャの《サロメ》は物足りない気がしないでもないけれど、ウエストのくびれからヒップの張りのラインが実に艶っぽくてそそる!

会期は2013年10月19日(土)~12月1日(日)。



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