『知られざるミュシャ展 ―故国モラヴィアと栄光のパリ―』
2013年11月1日(金)、そごう美術館で標記展覧会を観ました。
ミュシャといえば、アール・ヌーヴォー期の商業デザイナーとして今も絶大な人気を誇る作家。
ついこの前も森アーツセンターギャラリーでミュシャ展が開催されました。私も行きましたが激混みでしたなぁ(遠い目)。
本展は、あまり人目に触れることのない個人コレクションをメインとする約160点で、故郷の時代、大成功のパリ時代、帰郷後の時代と、ミュシャの画業を通覧しようというもの。
『魔性の女挿絵展』
2013年5月5日(日)、弥生美術館で標記展覧会を観ました。
弥生美術館といえば、高畠華宵コレクションがその元となっていて、華宵が活躍した時代やジャンル(挿絵、イラスト)に関連した企画展を開催しているとても個性的な美術館です。
その弥生美術館で、2013年4月4日(木)~6月30日(日)の会期で開かれているのは、文芸作品のうちでも谷崎潤一郎の「痴人の愛」や「刺青」、泉鏡花の「高野聖」、江戸川乱歩の「黒蜥蜴」などのような、官能によって男を惑わし、破滅させる妖女や、美のためには殺人をもいとわぬ悪女などを扱った作品の単行本や文芸誌などに使われた挿絵の展覧会です。
上記の近代文芸だけでなく、玉藻の前や清姫、八百屋お七など平安や江戸の女性、サロメのような外国の女性、さらには平塚らいてうや松井須磨子のような奔放に生きた実在の女性なども扱われていました。
参考パネル展示として、現在、東京藝術大学大学美術館で開催中の『夏目漱石の美術世界展』に出品されているというウォーターハウスの「人魚」もありました。
『逆柱いみり個展 歩く水泡眼』
2011年6月9日(木)の展覧会巡り、最後は新橋から表参道へ場所を移します。
南青山にビリケン商会という店があるんだそうです。怪獣のソフビ人形を主に扱っている店らしい。私その手のものに興味ないので初めて知ったんですが、ここではミニ展示会が定期的に開催されているとのことで、2011年6月4日(金)~15日(水)の日程で、標記展覧会が開催されています。
この個展を知るきっかけは Twitter 上の TL で見たツイートです。フォローすべきはステキ情報をたくさん書き込んでくださる人だなぁ、そういう人を大勢フォローした Twitter は強力な情報入手源だなぁ、という思いを新たにしました。自分も人の役に立つツイートをするよう努力したいものです。
『大正イマジュリィの世界』
2011年1月22日(土)は渋谷の松濤美術館で終了間際の標記展覧会を観てきました。会期は2010年11月30日(火)~2011年1月23日(日)。
松濤美術館って初めて行ったんだけど斬新というか何というか、なかなかインパクトのある美術館ですなぁ。
閑静な住宅街の一角に石積みを模した建物が鎮座ましまして、これが渋谷区営の設備で、何と入館料が300円という激安さ。
設備面積は割合狭めで展示スペースは地下1階と2階というずいぶんイレギュラーな造り。迷ったさ。
地下1階は展覧会の第一部「大正イマジュリィの13人」と題し、13人の作家がピックアップされ、彼らの作品が展示されています。
2階は第二部「さまざまな意匠」と題されたもの。その中で「エラン・ヴィタルのイマジュリィ」「怪奇美のイマジュリィ」「子ども・乙女のイマジュリィ」等々、作者関係なく各テーマに沿った絵が並べられており、それぞれのテーマを俯瞰するといった趣。