『あるべきようわ 三嶋りつ惠展』

2011 / 06 / 10 by
Filed under: 展覧会日記 
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『あるべきようわ 三嶋りつ惠展』

『あるべきようわ 三嶋りつ惠展』

ポーラミュージアムアネックスの次は、資生堂ギャラリーにて、2011年4月12日(水)~6月19日(日)の会期でおこなわれている標記展覧会について。

展示されているのはガラスを素材としたオブジェです。透明な素材っていいですよね。光に煌くさまは実に美しい。

表面が滑らかなもの。
凸面を昆虫の複眼のように嵌めこんだもの。
お好み焼きにかけるマヨネーズよろしく細長いガラスの線が表面に縦横無尽に走っているもの。
どのような方法か知らないけどガサガサさせたもの。

それぞれの質感によって光の反射具合が変化して、それがまた面白いです。

昆虫の複眼を思わせるものは、ひとつの凸面にそれ以外の全部の凸面が写り込んでおり、凸面が無限増殖しているような感じを受けます。立体的な合わせ鏡とでも申しましょうか。
個人的にはこれに目が惹かれました。

会場に掲げられた解説によると、本展覧会のタイトル「あるべきようわ」というのは、鎌倉時代の僧侶である明恵の言葉「阿留辺畿夜宇和(あるべきようは)」であるという。
明恵上人というのは夢日記を綴ったお坊さんで、ユング派心理学者の河合隼雄先生の研究で知られていますが、その河合隼雄先生による「明恵 夢を生きる(講談社プラスα文庫)」に説明がある言葉とのことです。

ずいぶん前に「明恵 夢を生きる」は読んだけど、すっかり忘れちゃったなぁ。



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