『石子順造的世界 美術発・マンガ経由・キッチュ行』

2012 / 02 / 19 by
Filed under: 展覧会日記 
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『石子順造的世界 美術発・マンガ経由・キッチュ行』

『石子順造的世界 美術発・マンガ経由・キッチュ行』

2012年2月18日(土)は2時間以上かけて府中市美術館まで行ってきました。
府中市美術館では2011年12月10日(土)~2012年2月26日(日)の会期で標記展覧会がおこなわれています。それを滑り込みで見て来たわけです。

石子順造という名を知ったのはマンガの単行本でした。水木しげるかつげ義春のマンガだったように記憶しています。
昔はマンガ本の最後に、まるで小説のように解説が載っているものがありまして、その解説の執筆者が石子順造という人でした。
かつては、マンガは大人の鑑賞に堪えるものではない、という扱いで、マンガをまともに論じるなんてありえない、という時期があったんですが、この石子順造という人は、初めてマンガを対象に評論をした人、そして、紛らわしい別人として「石子順」という漫画評論家もいる、という認識を私は持っていました。
今回この展覧会を見て、石子順造という人がどういう業績をあげた人なのかというアウトラインは理解できましたが、まぁそれは実はどうでもよかったりします申し訳ないけど。

なぜ2時間以上も時間を費やして府中まで行ったのか。それは本展覧会で「ねじ式」の原稿全ページが出展されているからです。これはもう見に行かざるを得ないでしょう。
この展覧会は「美術」「漫画」「キッチュ」の3つから成り立っています。
「美術」「キッチュ」のコーナーは流し見で、「漫画」コーナーだけガン見して来ましたよ。素晴らしい。
「ねじ式」は折に触れて何度も読んできたつもりだったんですが、生原稿を見るとまた新しい発見ができました。そして確認できたことも。
金太郎飴ビルの婆さんとの会話中に、ズボンの中に手を突っ込んでいるのは気がつかなかったなぁ、とか、天狗堂の指紋は消そうとしたそぶりもないなぁ、とか。



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