『遠州・不昧の美意識』
2013年3月23日(土)、根津美術館で標記展覧会を観ました。会期は2013年2月23日(土)~4月7日(日)。
小堀遠州といえば、オネエ言葉で前髪立ちの小姓という印象が真っ先に思い浮かんでしまう私です。ちくしょう「へうげもの」め!
それはさておき。
江戸時代初期の大名茶人・小堀遠州。
そのおよそ150年後に現れる、小堀遠州を高く評価した江戸時代後期の松江藩主・松平不昧。
このふたりにゆかりの茶道具を通して、遠州の美意識「綺麗さび」に触れるというのが、この展覧会だそうです。
小堀遠州というと古田織部の弟子。
私、織部好みってあんまり好きじゃないんですよねー。その歪んだ形状や染付の柄や色など、痛い方向に不自然だと思うんですよ。
泥臭いというか野暮ったいつーか。まぁ気品は感じられませんなー。
一方、小堀遠州のセンスですが、これはビビッときた。作為が感じられず、自然に任せている的な様子が好きです。とにかく気品がありますよ。
今回の展示物では、キービジュアルになっている「丸壺茶入 銘 相坂」の釉の色と流れ具合が実に美しく、思わず見惚れてしまいました。
師匠と弟子でもその嗜好性にはずいぶんと違いがあるものです。
もっとも古田織部の師匠は千利休。このふたりの嗜好性もかなり違ってる。
師弟関係にあるからといって同じような感性じゃなきゃイカンってわけでもないですしね。
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