東京国立近代美術館『平成22年度第4回所蔵作品展』

所蔵作品展「近代日本の美術」
2011年2月5日(土)、東京国立近代美術館では『「日本画」の前衛』に続いて所蔵作品展も見てきました。会期は2010年12月25日(土)~2011年2月13日(日)の所蔵品点、今回は「近代日本の美術」というテーマでキュレートされていたようですが、空気読まずに、自分の興味のままにいろいろ書き散らしますよ。
4階の特集コーナー「神仏を表す」と題したコーナーでは岸田劉生の銅版画シリーズ『天地創造』の3枚「欲望」「怒れるアダム」「石を噛む人」に目を惹かれました。それ以外にもいわゆる宗教画とは異なる、神や仏を描いた絵が展示されており、なかなかに興味深いものでした。
そしてもう一点はこれ。シュルレアリスム好きとしてはどうしても避けて通れない作品が展示されていました。
マックス・エルンストによる「マルスリーヌ・マリー」。
コラージュ・ロマンと呼ぶらしいですが、詩画集というか絵本というか、絵と短文で綴られた作品をマックス・エルンストは3冊残しています。
そのうちの2作目である『カルメル修道会に入ろうとしたある少女の夢』の中の絵の一枚。
コラージュ・ロマンとあるように、その挿絵はコラージュです。いろいろなものを切り貼りして一枚の絵に仕上げています。その絵に何かそれっぽい文章をつけて、そんな絵と文を何枚も何枚も組み合わせ、物語があるようなないような、なんとも不思議な印象のもの、それがコラージュ・ロマンです。私は第1作目の『百頭女』が一番好き。ちなみに第3作目は『慈善週間または七大元素
』というタイトルです。
ところでこのコラージュ・ロマンは河出文庫から3冊とも出てるんですが、版元の河出書房新社では在庫があるのは『百頭女』のみ。残りの2冊は品切れ・重版未定と来たもんだ。
国立新美術館では2011年2月9日(水)~5月9日(月)の会期で『シュルレアリスム展』がおこなわれてるんですよ? 『シュルレアリスム展』の公式サイトの投票コーナーでは、第13番目に『百頭女』の「…そして三度目を逃した」がリストアップされてるんです。このシュルレアリスム熱が昂ぶっているタイミングで品切れとは商売っ気ないにも程があろうというもの。
河出書房新社の文庫編集部御中におかれましては猛省を促しとうございます。まぁ『百頭女』の在庫があるから良いのか。
そしてシュルレアリスムといえば瀧口修造。水彩・素描コーナーは「特集 瀧口修造」としてドローイングやデッサン、デカルコマーなどが展示されていて、これにも目を惹かれました。
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