『ポーラ美術館コレクション展 印象派とエコール・ド・パリ』

2010 / 07 / 27 by
Filed under: 展覧会日記 
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『印象派とエコール・ド・パリ』

『印象派とエコール・ド・パリ』

平成22年7月25日(日)、そごう美術館で開催されていた『鴨居玲展』の後は、桜木町に移動して、横浜美術館の標記展覧会を見ました。
会期は平成22年7月2日(金)~9月4日(土)

しかし日本人は印象派が好きだよね。

今月、知ってるだけで、こんだけの印象派絡みの展覧会がある(あった)。

マネとモダン・パリ』(H22/04/06-07/25) 三菱一号美術館
印象派はお好きですか?』(H22/04/20-07/25) ブリヂストン美術館
ストラスブール美術館所蔵 語りかける風景』(H22/05/18-07/11) Bunkamura ザ・ミュージアム
オルセー美術館展2010「ポスト印象派」』(H22/05/26-08/16) 国立新美術館
アントワープ王立美術館コレクション展』(H22/07/28-10/03) 東京オペラシティアートギャラリー

大阪だから行けないけど『印象派とモダンアート』(H22/07/10-09/20) サントリーミュージアム[天保山] なんてのもある。

今年前期には、国立新美術館で『ルノワール ―伝統と革新』(H22/01/20-04/05)、森アーツセンターギャラリーで『ボストン美術館展』(H22/04/17-06/20)なんてのも開催されたし、今後は横浜美術館で『ドガ展』(H22/09/18-12/31)が控えている。国立新美術館の『没後120年 ゴッホ展』(H22/10/01-12/20)なんかも含めても良いかもしれない。

ことほどさように印象派は日本で流行っているわけですが、私は印象派ほとんど興味ないんですよねー。つーかどっちかというと嫌いだった。題材に興味が持てない。私の絵画事始めはシュルレアリスムだったんでただの写生は物足んないっす。今も別に好きではないですが、その技法的な部分に注目できる程度には大人になったかなー、なんちて。

できるだけ絵の具を混ぜず、細かいタッチで並べて明度を保つ「筆触分割」ってのは、今は興味が持てます。

その極北が点描法なわけですが、私は点描法大好きです。
当時の最先端科学である光学理論や色彩論という理論武装を得て、筆触分割を極端なまでに徹底したその果てに行き着いた点描法。ある意味、暴走と呼んでもよろしい。当時、画壇からは非難囂々だったそうですね(印象派自体も当初は非難囂々だったそうですが)。
でも私は点描法は「芸術と科学の幸福な結婚」だったと思ってます。

まぁそれはともかく今回見てきた『ポーラ美術館コレクション展』の感想はというと、印象派の絵画を縮小印刷してカタログ的に並べて一覧すると、モネ、ルノワール、セザンヌ、カミーユ・ピサロ、アルマン・ギヨマン、誰も彼も、色合い、筆致が全部同じに見えるということを、改めて理解しました。
やっぱルノワールの影響力の強さなのかしら。

個別の作家ではキスリングの鮮烈な色使いに目を奪われました。



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