『―妖怪奇譚 II― 金子富之展』

2013 / 05 / 09 by
Filed under: 展覧会日記 
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『―妖怪奇譚 II― 金子富之展』

『―妖怪奇譚 II― 金子富之展』

2013年5月5日(日)、日本橋高島屋美術画廊Xで標記展覧会を観ました。会期は2013年4月24日(水)~5月13日(月)とちょい短め。

一昨年のほぼ同じ時期にこの場所で、ある個展が開かれました。題して『―妖怪奇譚― 金子富之展』(会期:2011年5月25日(火)~6月13日(月))。

本展はその第2回目というわけです。前回の展示作品もかなりの大判だったんですか、今回さらに大きくなってます。そのためメインの展示作品が「世界蛇」「炎の擁護者」「ゴライアス・タイガー」の3点。
それぞれの絵の主題は以下のとおり。

  • 「世界蛇」は北欧神話のヨルムンガンド
  • 「炎の擁護者」はシベリア・ヤクート族の英雄叙事詩オロンホに出てくる悪魔
  • 「ゴライアス・タイガー」はアフリカに実在する巨大魚ムベンガ(ゴライアス・タイガーというのはムベンガの通称)

その他に小さい作品が10数点。そして前回同様、大学ノートに書かれた制作メモがびっしりと貼られており、今回も壮観です。
全体的に、妖怪それ自体をテーマにしたものが減って、海外の神話・伝説ものが増えているようです。
前回の感想で、水木しげるフィルターが濃すぎるんじゃないかとの危惧を表明しましたが、すいません、私の目が節穴でした。

その描き方は、とにかく細かく、偏執的と言っても差し支えないレベルでとても素晴らしい。特に「世界蛇」の1枚1枚の鱗に描かれた細かい模様には目を瞠らされました。
会場には、他の作品の写真がスクラップブックのようになっており、自由に閲覧できます。それによると、まだ観ぬ作品の迫力もかなりのもの。ぜひ実物を拝見したい。

もうすぐ終わっちゃうから、町の妖怪好きは急げ!
なお、下記で作品の写真や会場の様子が見られます(クリックするとかなり大きな写真になりますよ)。



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