『没後120年記念 月岡芳年(後期)』

2012 / 11 / 08 by
Filed under: 展覧会日記 
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『没後120年記念 月岡芳年(後期)』

『没後120年記念 月岡芳年(後期)』

原宿の太田記念美術館において2012年10月2日(火)~11月25日(日)の会期で開催されている標記展覧会、約2か月の会期中、前期・後期で全点展示替えを敢行。
前期は2012年10月8日(月)に観ましたが、後期を2012年11月3日(土)に観てきた次第。

ここでまたまた、水木しげるマンガ元ねたコーナー!

月岡芳年は、兄弟子の落合芳幾との共作で「英名二十八衆句」という残虐血みどろ絵シリーズを描いています。ひとり14枚ずつで計28枚ですが、芳年の描いた1枚に「姐妃の於百」というのがあり、今回展示されているんですよコレが。

それに描かれた幽霊が、やはり「墓場鬼太郎 幽霊一家」に引用されています。鬼太郎の母の血液を輸血され、生きたまま幽霊になってしまった患者として。血糊がついてないだけで、襟のたるんだ感じから、視線の方向まで元ネタそのままに描かれています。
後にガロでリメイクされた「鬼太郎夜話」ではこの場面は割愛されていますが、少年マガジン連載「墓場の鬼太郎」と同時期にガロで描かれた「鬼太郎の誕生」でリメイクされています。

和洋問わずあらゆる場面にあらゆる美術作品が引用されることによって発生する違和感。これも水木マンガの醍醐味ですが、元ネタを知ると楽しみが更に深まりますなぁ。



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