『中世人の花会と茶会』

2012 / 07 / 07 by
Filed under: 展覧会日記 
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『中世人の花会と茶会』

『中世人の花会と茶会』

根津美術館では、2012年6月2日(土)~7月16日(月)の会期で、収蔵品を核とした標記展覧会が開催されています。2012年7月4日(水)、『大エルミタージュ美術館展』に続いて、この展覧会も観てきました。

本展に赴いたは目的は「曜変天目茶碗」ただそれのみ。

曜変天目というと世界に数点しか存在しない貴重な品。
それらは中国宋の時代に作られたが、全部、日本に渡来しているという。
その深い瑠璃色の金属光沢。表面に散在する丸い文様。全体を覆う油膜のように七色に輝く構造色。
実に美しく妖しく魅惑的な茶碗です。

関東では、世田谷にある静嘉堂文庫美術館が所蔵していて、年に1回程度展示さますね。
機会がなく私はまだ観たことありませんが2013年1月22日(火)~3月24日(日)に展示されるそうだから絶対観に行かないとな。

その曜変天目を根津美術館も所蔵しており、本展で公開されるという情報を得て、行ってきた次第。

ところで世界に数点しかない曜変天目、私
wikipedia で予習しました。
それによると曜変天目の数はたったの3点で、それぞれ静嘉堂文庫、藤田美術館大徳寺龍光院が所蔵しているという。4点という説もあるそうで、その4点目は MIHO MUSEUM の所蔵らしい。根津美術館は曜変天目を所蔵しているとは書いてありませんな。
これは一体どういうことか、と展覧会場の説明書を読んでみると、根津美術館が所蔵しているのは曜変天目ではなく油滴天目というものに分類される可能性があるとのこと。

さらに説明書に曰く。
「君台観左右帳記」によると、天目には、曜変、油滴、建盞けんさん烏盞うさん鼈盞べっさん玳皮盞たいひさん、天目の7種類がある、そして曜変が最上。天目は通常用いるのによく、その中では灰被が上物であるが、将軍家で使う物ではない、と述べられている、とのこと。
天目に7種類あるといいながら7番目が天目ってのがよく意味が分かんないけど、そう書いてありました。

本展では曜変天目、油滴天目、建盞天目、灰被天目の4種類の天目茶碗が展示されています。
どれもその金属光沢は実に鮮やかで美しく、思わず足が釘づけになりました。金属釉って本当にいいもんですね。



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