『顔は宇宙だ。』
2011年6月12日(日)、川崎市岡本太郎美術館、渋谷駅「明日の神話」、と来て、オレ的岡本太郎デーの最後は、渋谷パルコファクトリーで行われている標記展覧会です。会期は2011年5月20日(金)~6月20日(月)。
場所が場所なんでミニミニ展示会です。観覧料も300円とミニミニ価格。
会場は三つに仕切られていて、第1展示室は「眼」、第2展示室は「顔」、第3展示室は「宇宙」と章立てられています。
第1展示室に飾られているのは、眼をテーマに描かれた油彩画を垂れ幕にしたものと、家族や友人関係などを含むいろいろな写真です。
国立近代美術館の展覧会には、「眼の部屋」と題され、眼をテーマにした油彩画がびっしりと壁に貼りつけられていた展示室がありましたが、あれの簡素版とでも言いますか。
でもここが一番まとまっていたように思います。
まぁ個人的には「グラスの底に顔があってもいいじゃないか」のグラスがまた見られたのでオッケーですが。
第3展示室は「明日の神話」と対になる作品であるところの「豊饒の神話」と題された壁画用の原画、そして絶筆である「雷人」の2点が飾られています。これだけならば、そこそこ統一感があるようなないようなってな感じですが、この二つの作品サイズ(横の長さ)が全然違います。
「豊饒の神話」は対になる「明日の神話」同様、横に長いサイズになっています。対して「雷人」はよくある縦横比率。両作品は対面に飾られているんですが、「雷人」側は倍以上のスペースが余ってしまう。その隙間を埋めるため、マスクのオブジェが二つ展示されているんですが、これが統一感を破壊しているように感じました。
もっとも「宇宙」ってテーマで「豊饒の神話」「雷人」ってのもピンときませんけどね。
でも「雷人」の迫力はスゴかったなぁ。絶筆にしてこのエネルギー。ステキ過ぎる。これ未完らしいけど、この白のスペースが良いバランスしてると思うなぁ。
あとパブリックアート的な位置づけで、パルコの建物の外にふたつ展示物があります。
ひとつはオルガン坂の壁面に描かれた「豊饒の神話」ウォールペイント。もうひとつは正面入り口に設置された「雷人」の顔を切り取ったオブジェ。
そして今ひとつの目玉は、国立近代美術館の岡本太郎展では瞬殺だった海洋堂によるガチャガチャ「岡本太郎アートピースコレクション」の復刻。お一人様4回まで、ってことだったんで、1回1回中身を見ながら回したところ、1回目が「飛行船」、2回目が「太陽の顔のマケット」でした。
一番欲しかったのが「太陽の顔のマケット」だったんで、取りあえずそこで打ち止めましたが、もし機会があったら今度は「若い夢」が欲しい。
ところで同じ渋谷パルコの地階では万博、特に太陽の塔をメインにすえた展示がおこなわれていたという。しまった、気づかなかった。しかもその万博関連の展示はこの日が最終日だったとか。見落とした。がっかり。
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