『オルセー美術館展2010』
平成22年8月14日(土)、『マン・レイ展』に続いて、同じく六本木は国立新美術館でおこなわれている標記展覧会を見ました。会期は平成22年年5月26日(水)~8月16日(月)でした。
この展覧会、大好評で毎週土曜日もイレギュラーで時間延長をしているのに、それでも常に混んでいるという状況。
でも通常だったら閉館時間の18時を過ぎると、比較的待ち時間が短くなるというので、それを目指していたら目算誤って1時間早く『マン・レイ展』を見終わってしまった。
というわけで結局50分待ちの行列に並ぶことになったんでした。
それにしても単体の美術館の収蔵品でこれだけの作品が並ぶというのは、さすが、おフランスの名門美術館ざんす。
美術の教科書で見たよ、テレビで見たよ、本で見たよ…… そんな作品が目白押し。
そんな中、いくつか印象に残った絵について徒然なるままに。
『マン・レイ展』
私がシュルレアリスムに傾倒するようになったきっかけは、子ども時代に家にあった百科事典です。
その中には50音順の項目以外に、分野ごとのコーナーがありまして、そのうちの西洋美術史のコーナーにシュルレアリスムが紹介されていたのです。
デ・キリコ、ダリ、マグリットといった画家の絵とともに、ある一つの絵が掲載されていました。
それはかなり横に長い絵で、絵の下の方には森が描かれ、空は鱗雲で覆われています。そしてその空全体、つまり絵画全体を占めるように、巨大な真っ赤な唇が空に浮いているというものでした。
その百科事典で紹介されていたシュルレアリスム絵画の中で、その絵は一番のインパクトを持っており、幼い私の脳には、その絵と作者のちょっと変わった名前がクッキリと刻印されたのです。
その絵のタイトルは「天文台の時間 -恋人たち」、描いたのはマン・レイ。
以来、私はすっかりシュルレアリスム好きになってしまったのでした。
そんな私をシュルレアリスムの世界に引き込んだアーチストの展覧会と聞いては、これは行くしかないでしょう。
というわけで、平成22年8月14日(土)、六本木の国立新美術館で7月14日(水)~9月13日(月)の会期でおこなわれている標記展覧会を見てきました。