『ねこ・猫・ネコ』
2014年4月24日(木)、渋谷区松濤美術館で標記展覧会を観ました。
会期は2014年4月5日(土)~5月18日(日)。
美術として表現された猫にまみれて、猫の愛くるしさに身悶えしよう! というコンセプトの展覧会だと思うんですが、ならば、これは外せない、という作品が三つあると思うんですよ。
まず、歌川国芳の猫を扱った絵画群。
図録にはこうありました。
国芳をテーマとした展覧会は近年頻繁に開かれており、国芳の猫ものも目にする機会が多いため、あえて外したのである、と。
そういったキュレーション哲学であるならば、納得しました。
次に、竹内栖鳳《班猫》。
これは重要文化財であるため、1年間に展示できる日数が限られている、ということなので、まぁ仕方ないかなぁ、とは思います。
しかし三つめは譲れない。
なぜこれを招かないのか、猫に癒されるならコレを見ずに何を見るのか、という作品が欠けています。
『葛飾応為「吉原格子先之図」-光と影の美』
2014年2月13日(木)、太田記念美術館で標記展覧会を観ました。
先だって観た江戸東京博物館の『大浮世絵展』の感想でも触れましたが、葛飾応為《吉原格子先之図》といえば、ため息が出るほど美しい陰影表現に酔い痴れることができる肉筆浮世絵なわけです。
それをフィーチャーリングした本展は、《吉原格子先之図》に加え、陰影表現や月や夜景といった夜間の表現、光そのものを描こうとした花火や閃光、光輝の表現など、タイトルどおり光と影を扱った浮世絵作品が観られます。
『笑う浮世絵 ―戯画と国芳一門』
2013年10月13日(日)、太田記念美術館で標記展覧会を観ました。
会期は、前期が2013年10月1日(火)~10月27日(日)、後期が2013年11月1日(金)~11月26日(火)で総入れ替え。
テーマはサブタイトルにあるとおり「戯画」で、以下の4つに分類されています。
- 擬人化
- 寄せ絵・影絵・身振絵・一頭多体図など、形態を主題にしたもの
- 風刺画
- 判じ絵・文字絵など、言葉・文字を主題にしたもの
『岩合光昭写真展 ~ねこ』
2013年8月24日(土)、東京都写真美術館でネコとライオンの余韻を引きずりながら、渋谷ヒカリエのホールAに向かいます。
そこで開催されているのは同じ岩合さんによる、ネコだけを扱った標記展覧会。ここでさらにメロメロの腑抜けになるわけにゃん。
会期は2013年8月1日(木)~8月25日(日)。そんな閉会間際の、しかも真昼間という時間帯に訪れたせいで、ラッシュアワーの電車並みの混雑っぷり。
『岩合光昭写真展 ネコライオン』
2013年8月24日(土)、東京都写真美術館で標記展覧会を観ました。
ネコそしてライオン。
同じ科に属する動物ですが、方や家畜として人の身近で生き、方や百獣の王としてサバンナで生きる、生息環境も習性も体格も大きく異なるネコとライオン。
そんなネコとライオンの写真が並べて展示されています。
ただ並べるだけではありません。
きざはしに寝そべるネコと岩の上に寝そべるライオン。
子供の首筋を加えて運ぶ親ネコと親ライオン。
日陰にたむろするネコたちライオンたち。
同じような行動、同じような状況が写されたものが並べられているのです。
あまりにも同じようなショットにハッとさせられ、また、ネコもライオンもやっぱり同じ種族の動物なんだ、ということを強く再認識させられました。