『街の記憶 写真と現代美術でたどるヨコスカ』

6月 9, 2013 by · Leave a Comment
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『街の記憶 写真と現代美術でたどるヨコスカ』

『街の記憶 写真と現代美術でたどるヨコスカ』

現在、横須賀美術館では標記展覧会が開催されています。

横須賀美術館の裏山を登られた方は三軒家園地という広場をご覧になられたかも知れません。これはかつて東京湾防衛のための砲台が設置されていた場所で、この他にも観音崎地区には砲台が数多く設置されていました。それらは軍の施設であるため、もちろん民間人の立ち入りは禁止。
また横須賀の近代化みならず、日本近代化の原動力になった横須賀製鉄所という施設が汐入地区にありました。のちにそれは横須賀海軍工廠となり、第二次大戦後は横須賀米海軍基地となり、現在に至ります。

このように横須賀のあちこちに軍の施設があるためなのか、第二次世界大戦が終わるまで街の景観の撮影や写生が禁じられてきたとのことです。地元民なのに初めて知る衝撃の事実。

そして戦後になると、横須賀はかつて日本軍の基地の町、今はアメリカ進駐軍の基地の町という特殊性から、東松照明や森山大道といった写真家が作品のモチーフを求めて集まってきたそうです。

そんな戦後から現代まで、横須賀を舞台に撮影された写真で横須賀史を辿ろうというのがこの展覧会です。
広く世間一般に向けてというよりもむしろ、横須賀市民に向けた、住んでるあなたも知らない横須賀をご覧あれ、といった印象の展覧会と見受けました。

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『美術にぶるっ! 第1部 MOMAT コレクションスペシャル』

1月 12, 2013 by · Leave a Comment
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『美術にぶるっ! 第1部 MOMAT コレクションスペシャル』

『美術にぶるっ! 第1部 MOMAT コレクションスペシャル』

その展覧会の会期は2012年10月16日(火)~2013年1月14日(月)。行かねば行かねばと思いつつ、やっと年も明けた2013年1月5日(土)に行ってきました標記展覧会。またまた滑り込みの鑑賞です。

で、二部構成になっているこの展覧会のうち、本稿はその第1部について。

東近美は4階から2階で常設展がおこなわれていますが、今回は開設60周年を記念して常設フロアを大改装、そして60年間に収集した選りすぐりの名品ばかりを展示するという。そんなとてもゴージャスな展覧会が『第1部 MOMAT コレクションスペシャル』なわけです。
もうすべこべ言わずに観ろ、って感じですよねこの圧倒感。なので、今回の展示品で惹かれたもののご紹介にとどめます。

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『百花繚乱 女性の情景』

9月 28, 2012 by · Leave a Comment
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『百花繚乱 女性の情景』

『百花繚乱 女性の情景』

2012年9月22日(土)に、横須賀美術館で標記展覧会を観てきました。
会期は2012年9月15日(土)~10月21日(日)。

美術のモチーフと女性は切っても切れません。
やはり西洋絵画における裸婦がその代表でしょうが、はるか太古の土器時代に豊穣・多産を祈るため女性像が作られたりしているように、女性の美は、人間の創作における永遠のテーマです。

この展覧会では、日本近現代美術において、女性がどのように美術に描かれてきたのかということが、4つのテーマで展示されています。

第1章は、文学や歌舞伎、歴史上の女性などを描いた「物語、歴史にみる女性」。
第2章は、日本近現代の特徴的な女性像といえばやはりこれ「モダンガール」。
第3章は、画家にとってのファム・ファタルに視点を求めた「画家とモデル」
第4章は、現代に生きる女性表現を多様なメディアで紹介する「現代と女性」。

展示作品は主に日本画。その他に洋画や写真、ポスター。そして明治から大正にかけて発刊された各種女性誌、また作品や作家周辺の情報を知ることができる美術誌などで構成されています。

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『ロバート・メイプルソープ flowers 写真展』

9月 6, 2012 by · Leave a Comment
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『ロバート・メイプルソープ flowers 写真展』

『ロバート・メイプルソープ flowers 写真展』

2012年9月6日(木)に西武渋谷店A館7階特設会場で開催されている標記展覧会を観てきました。
会期は2012年8月28日(火)~9月10日(月)なので、かなり滑り込みなタイミングでしたが、間に合って良かった。
いやぁ実にステキな展覧会でした。チラシによるとおよそ60点の写真が展示されていたとのことですが、その被写体はすべて「花」。
チューリップ、カラー、蘭辺りがお好みの被写体だったと見えて、けっこうな点数がありました。特にカラーは充実しており、本展のキービジュアルとしても使われています。

ロバート・メイプルソープと言えば、やはりモノクロ。美しいですなぁ。

しかし、この展覧会が素晴らしいのはその展示されている写真ばかりではありませんぞ!
その展示スペースの造りも、これまた美しくも素晴らしいものです。

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『生誕100年記念 瑛九展』

9月 29, 2011 by · Leave a Comment
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『生誕100年記念 瑛九展』

『生誕100年記念 瑛九展』

2011年9月28日(水)は、瑛九という芸術家の展覧会を見に、埼玉県まで遠征してきました。

この瑛九という人は宮崎県出身で、後に浦和市(現・さいたま市)に移住、そして終の棲家とした作家とのことです。
今年は、浦和市そして埼玉県が誇る美術家瑛九の生誕100年目。それを記念して、県内のふたつの美術館(埼玉県立近代美術館、うらわ美術館)を使って大々的な回顧展が、2011年9月10日(土)~11月6日(日)の会期で開催されています。

展覧会は全部で以下の8章立てで構成されており、うらわ美術館で第1、3、4、7章を、埼玉県立近代美術館で第2、5、6、8章を展示しています。

  1. 文筆家・杉田秀夫から瑛九へ
  2. エスペラントと共に
  3. 絵筆に託して
  4. 日本回帰
  5. 思想と組織
  6. 転位するイメージ
  7. 啓蒙と普及
  8. 点へ・・・

見てきた順番に従って、本稿では埼玉県立近代美術館での標記展覧会について。

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