『古都鎌倉と近代美術』
神奈川県立近代美術館鎌倉で鯰絵を観た後は、鎌倉別館へ移動、標記展覧会を観ました。
本展は、鎌倉ゆかりの作家による鎌倉を扱った作品を展示することで、古都鎌倉と近代美術について再考することをテーマとしたものらしい。会期は、鎌倉本館で開催されている『鯰絵とボードレール展』と同じスケジュールの2012年6月23日(土)~9月9日(日)となっています。
『近代洋画の開拓者 高橋由一』
2012年6月23日(土)は山種美術館『福田平八郎と日本画モダン』に引き続き、東京藝術大学大学美術館で開催中の標記展覧会も滑り込み観覧!
会期は2012年4月28日(土)~ 6月24日(日)なので終了前日。おかげでかなり混んでまして、現地に15時ごろ着いたんですが、20分ばかり入場制限を受けました。
観終わって会場を出たのが17時ちょっと前。つまり閉館時間なわけですが、その後もしばらく帰る客が途切れることがありませんでした。
ところで高橋由一といえばやはり鮭。画家の名前は知らなくてもその絵は日本人なら誰でも見たことがあるであろう鮭。
ミーハーな私は、これだけはじっくり見ちゃる、という意気込みで行ったので、黒山の人だかりにもひるまず、めげず、ゆっくりじっくり観てきました。
黒田記念館
2012年4月7日(土)、上野の黒田記念館へ行ってきました。
日本近代洋画の父、黒田清輝。
その名は知らなくても、描いた絵(例えば「湖畔」)は誰もが見たことがあるであろうほどのビッグネーム。
その黒田清輝に関わる施設があるということは数年前から知っていたんですが、開館が水曜、土曜の13時~16時という極めて限られている点や、写生画にはあまり食指が動かされない等、なんやかんやで今まで行ったことがありませんでした。
しかし先日ウェブサイトを見たらば、今日を最後に、耐震化工事のためにしばらく休館するという。しかも再開日は未定とのこと。これは今見とかないと次はいつ見られるか分からん、ってわけで滑り込みで見てきた次第。
『あなたに見せたい絵があります。-ブリヂストン美術館開館60周年記念』
※この記事で掲載している写真は、主催者のご厚意で撮影の許可をいただいたものです。
ブリヂストン美術館では、2012年3月31日(土)~6月24日(日)の会期で標記展覧会が開催されます。
その前日の2012年3月30日(金)、展覧会ブログのハブである「青い日記帳」とブリヂストン美術館のコラボレーションで、ブロガー向けの特別内覧会が開催されました。「青い日記帳」の管理者である tak さんから Twitter の DM でご案内をいただきまして、喜び勇んで参加してきた次第。
tak さん、ブリヂストン美術館のスタッフの皆さん、ありがとうございました。
今回の展覧会は、ブリヂストン美術館とその姉妹館である福岡県久留米市の石橋美術館、この両館の運営主体である石橋財団が誇るコレクションおよそ2,500点の中から選りすぐりの109点(ブリ美84点、石橋美25点)を11のテーマに分類して展示するという、豪勢というか贅沢というか、とにかくスゴい展覧会です。
ちなみにブリヂストン美術館と石橋美術館は、前者が西洋絵画、後者が日本近代絵画という棲み分けをしているとのこと。普通だったら福岡県まで行かなきゃ見られない作品が東京で見られるというのも大きな魅力ですね。
『生誕100年記念 瑛九展』
2011年9月28日(水)に敢行した『瑛九展』ツアー、埼玉県立近代美術館を後にして、うらわ美術館に向かいます。
繰り返しますが、『瑛九展』はひとつの展覧会をふたつの会場で開催する形態をとっています。
全部で以下の8章立てで構成されており、うらわ美術館で第1、3、4、7章を、埼玉県立近代美術館で第2、5、6、8章を展示しています。
- 文筆家・杉田秀夫から瑛九へ
- エスペラントと共に
- 絵筆に託して
- 日本回帰
- 思想と組織
- 転位するイメージ
- 啓蒙と普及
- 点へ・・・
ふたつの美術館で方向性に何となく役割分担があるなぁという印象を受けました。
埼玉県立近代美術館が瑛九作品自体の展示がメインだとすると、うらわ美術館は資料的なアイテムの展示に力点が置かれている感じですかねー。
どちらの美術館でも瑛九作品自体・資料が取り混ぜて展示されていますが、ボリューム配分が、作品は県近美、資料はうらわ美に傾いていると言いますか、作品を鑑賞する埼玉県立近代美術館に対して、作家の思想や製作の沿革を知ることができるうわら美術館とでも言いますか。