『ピラネージ『牢獄』展』
国立西洋美術館常設展示室内の版画素描展示室では『ユベール・ロベール-時間の庭』に併せて、同じ会期で標記展覧会が開催されています。
西美で企画展を見たら、そのまま常設展を見るのは当然の流れ。
それにサイトの展覧会告知ページをうかがうに、ユベール・ロベール展よりもはるかにデカダンスな雰囲気漂うこの展覧会。見ずにはいられない、ってなわけで見てきました。
結論から言うと、私としてはこちらの展示の方が何倍も満足度が高かったです。
ところで私、不勉強でピラネージという作家を初めて知りました。
ピラネージというのは18世紀イタリアを代表する版画家にして建築家とのこと。
そのピラネージの代表作が今回展示されている版画連作「牢獄」で、それは第1版と第2版があるそうです。
第2版は第1版に大きく加筆修正したもので、第1版は3刷、第2版は4刷され、西美では第1版も第2版も共に3刷(一部例外あり)を所蔵していると、説明書きにありました。
『ルドンとその周辺 ―夢見る世紀末』
2012年3月3日(土)、三菱一号館美術館に標記展覧会を見に行ったわけです。
会期は2012年1月17日(火)~3月4日(日)までってわけで、もうホントに滑り込み。
しかしルドンの展覧会で入場制限食らうことになろうとは。20~30分は待ちましたかねぇ…… いやぁ時代も変わったもんですなぁ。
『生誕100年記念 瑛九展』
2011年9月28日(水)に敢行した『瑛九展』ツアー、埼玉県立近代美術館を後にして、うらわ美術館に向かいます。
繰り返しますが、『瑛九展』はひとつの展覧会をふたつの会場で開催する形態をとっています。
全部で以下の8章立てで構成されており、うらわ美術館で第1、3、4、7章を、埼玉県立近代美術館で第2、5、6、8章を展示しています。
- 文筆家・杉田秀夫から瑛九へ
- エスペラントと共に
- 絵筆に託して
- 日本回帰
- 思想と組織
- 転位するイメージ
- 啓蒙と普及
- 点へ・・・
ふたつの美術館で方向性に何となく役割分担があるなぁという印象を受けました。
埼玉県立近代美術館が瑛九作品自体の展示がメインだとすると、うらわ美術館は資料的なアイテムの展示に力点が置かれている感じですかねー。
どちらの美術館でも瑛九作品自体・資料が取り混ぜて展示されていますが、ボリューム配分が、作品は県近美、資料はうらわ美に傾いていると言いますか、作品を鑑賞する埼玉県立近代美術館に対して、作家の思想や製作の沿革を知ることができるうわら美術館とでも言いますか。
『生誕100年記念 瑛九展』
2011年9月28日(水)は、瑛九という芸術家の展覧会を見に、埼玉県まで遠征してきました。
この瑛九という人は宮崎県出身で、後に浦和市(現・さいたま市)に移住、そして終の棲家とした作家とのことです。
今年は、浦和市そして埼玉県が誇る美術家瑛九の生誕100年目。それを記念して、県内のふたつの美術館(埼玉県立近代美術館、うらわ美術館)を使って大々的な回顧展が、2011年9月10日(土)~11月6日(日)の会期で開催されています。
展覧会は全部で以下の8章立てで構成されており、うらわ美術館で第1、3、4、7章を、埼玉県立近代美術館で第2、5、6、8章を展示しています。
- 文筆家・杉田秀夫から瑛九へ
- エスペラントと共に
- 絵筆に託して
- 日本回帰
- 思想と組織
- 転位するイメージ
- 啓蒙と普及
- 点へ・・・
見てきた順番に従って、本稿では埼玉県立近代美術館での標記展覧会について。
『魔術★錬金術』
2011年9月18日(日)に見た原宿・四谷方面の展覧会レポその2。
シュヴァンクマイエルつながりで、ラフォーレミュージアム原宿のあとは信濃町へ移動します。
アートコンプレックス・センターなる場所で、2011年9月1日(木)~9月30日(金)の会期でおこなわれている標記展覧会を見ました。
こちらには初めて伺ったんですが、いやースゴイですねぇ。閑静な住宅地に突如出現する石積西洋城風の建築物。この不協和音にはたじたじっす。
肝心の展覧会についてですが、ヤン・シュヴァンクマイエル、マックス・エルンスト、そして日本からは、上原木呂とおっしゃる作家さんの版画メインの3人展です。